第51話 ウリエルさんと蜂蜜探しへ

「大丈夫だよ、ウリエルさん。アーサー達は勝手に屋台で食べさせておいても良さそうだし、僕達は蜂蜜とミルクを探しに行こう」


「おお、ファルマコ、せっきょくてきだね」


「うーん、そうかな?」


「ファルマコらしくないよー」


「そうかなー」


 そのまま、アーサー達を下ろし、二人で馬と共に店を探す。と言っても小さな市に毛の生えた程度なので、表通りを散策するとすぐに目的の店が見つかる。


「何だかあれだな。ソドムより良質の蜂蜜の様な気がする」


「ここらへんはらくのうが盛んだからねー」


「なるほど」


 生活の質が高いのは本当だ。これだけ上手いミルクと蜂蜜が手に入るなんて贅沢な食生活を送れるに違いない。


 うーん、凄いな、大学都市。これだけの技術を持っててもソドムとは敵対出来ないのか。


 まあ、仕方ないか。宗教国家は元々戦争に強いのが特徴だしなあ。


 しかし、上手いミルクだ。ソフトクリームを作る技術とかあったら便利なのになあ。

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