第24話 この世界はどうなっているの?
周りは豊かな草原だ。この草原は豊かな草原だが、何かが違う。やたらと草が短くなってきている。
「うん?」
動物がいる。獅子がいる。
うん? 獅子がいるぅぅ!
「逃げるぞ」
「待って下さい」
「いや、待てねえよ、相手は百獣の王だぞ。こんな軽トラ、すぐに攻略されてしまうだろうが!」
「大丈夫です」
獅子はゆったりとこちらに近づいてくる。そして、お辞儀をして言葉を喋る。
「ようこそ、アダムの末裔殿。神聖なる都への道案内をさせて頂きます。が、その前にツリーウォークの長老ミソロギア閣下にお目通し願いたい。宜しいですかな」
「はあ」
何だか展開が付いていけないぞ。どういうことだ? この世界ってコボルト族とゴブリン族しか知的種族がいない筈じゃないの?
目の前の獅子は言葉を喋っている。案内に従っていると森林が見えてきた。
「ふえ、ついたの?」
ウリエルが目を覚ます。
目覚めてもらって悪いが、軽トラを降りることにする。
「あれー、ツリーウォークだあ」
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