第1話 任命
初心者ですが、よろしくお願いします
______________________________
「「「ようこそいらっしゃいました、ユリウス様」」」
馬車に揺られる事半日、僕がこれから管理する事になったジア連邦共和国の首都ーリアドリアへと到着した。
昨日まで住んでいた町シュヴェリーンに比べればだいぶ小さく、首都となってからまだあまり日数が経っていないが、既に多くの連邦市民が生活していた。
ここリアドリアが、元々それなりの大きさの町であったという事あるが、ここが戦場にならなかった事も理由の1つだろう。
連邦市民達からの視線を浴びながら、大通りを突き進む。
僕を乗せた馬車が行政府に到着した頃には、ハーンブルク軍の駐留部隊はもちろんの事、革命派の貴族のほぼ全員が集結していた。
目の前のドアが開くと、一斉に頭を下げられる。
初めての経験だったため少し怯えながら、馬車を降りた僕は赤いカーペットの上を歩く。
今まで経験した中で、最高の歓迎をされながら僕は行政府へと入っていった。
今日から、ここリアドリアを拠点として、ジア連邦共和国を誰もが羨むような良い国にするんだ、僕はそう心に誓った。
✳︎
「じゃあ、早速初仕事と行きましょうか。」
「はい、ユリウス様」
挨拶回りを終え、やっとの思いで一息ついた僕は早速仕事に取り掛かる事にした。
尊敬すべき兄さんの弟として、ハーンブルク家代表として、しっかりと政務を行わなけれならない。
幼い頃から、僕の世話役として働いてくれていた『カルイ』さんと、共に書類の束に向き合う。
兄さんの事を『リヒト』さんが世話役として支えたように、僕にも僕を支えてくれる頼もしい仲間が1人だけいる。それがカルイさんだ。年齢は詳しく知らないが、昔から読み書きを教わったり遊び相手になったりしてくれている人だ。
僕が今回、ハーンブルク家代表としてジア連邦共和国に行く際も、補佐役としてついて来てくれた。
カルイさんが淹れてくれた紅茶でホッと一息ついた僕は、早速一つ目の仕事を始める事にして。
「記念すべき初仕事はっと・・・・・・」
僕は、どんな内容なのかワクワクしながら束の最初の1枚目をめくった。そして、内容に目を通す。途中で、書かれていた内容がとても重要な内容である事に気付く。
どうやら、最初からとても重い問題を解決しなければいけないらしい。
そこにはこのように書かれていた。
『現在投獄中の旧王家の処遇について。』
記念すべき初めての仕事は、戦争に敗北しすべての責任を負う事となった旧サラージア王家の処遇についてだった。
________________________________
どうでもいい話
ストックが切れるまで毎日投稿しますっ!
よろしくお願いしますっ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます