第46話 おなか痛かったから試しに腹巻き使ってみたら最強だった

 今まで馬鹿にしててごめん腹巻き。

 うちには、まだ子どもらがヨチヨチしてたときに親戚の誰だったかから勝手に送られてきた毛糸の腹巻きがあるんですよ。その当時のわたしはまだ若くってピッチピチだったので、「毛糸の腹巻きなんぞいつ使うねん」とか思って自分では使わず、子どもらの寝るとき用に使っていました。

 が、昨日あまりにも腹が痛くて痛くて、原因はなんだろう、冷やしたのかしら、とか思ってものの試しに引っ張り出して使ってみたんですよ、毛糸の腹巻き。

 そしたら治った。腹痛いの。

 え、なにこれ腹巻きってすごいね!! ちょっと手放せないかもしれません。歳取ると今まで恥ずかしいと思っていたものがなーんも気にならなくなりますね。しばらく愛用しそうな予感です。


 そして、下の子くんがいじめられているらしい件ですが、早々に対応してもらえたので順を追って書いてみます〜。

 まず、朝から慌てて書いた先生へのお手紙、渡してもらえなかったようです。笑

 なにやら下の子くんが机のなかに隠しちゃって隠蔽を図ったもよう。表沙汰にしたくなかったのかもしれませんね。たまたま上の子くんが心配のあまり下の子くんの教室まで行って、下の子くんの担任の先生に「下の子くんいじめられてるよ」と告げ口してくれたらしいので、手紙ではなくそれを受けて先生はすぐに下の子くんに事情を聞いてくれたそうです。

 そしたら、わたしも知らなかったんだけど、別の男の子からも心ないからかいの言葉を投げかけられたりしていたらしいことが発覚。なにやら教室で鼻血出たんですって、そしたら「鼻血やろう」と笑われたとのことで、下の子くんの薄っぺらいガラスのハートが粉々になったらしいですね。友だちいない子はからかわれたときに上手い切り返しができないもんねえ。これについては先生が聞いてすぐにその子を叱ってくれたらしいです。

 でも手紙が届いてないのでわたしのところに連絡が来ることはなく、それを知らないわたしはなーんで先生から連絡来ないのかしら、とプンスカしておりました。

 ちなみに昼には旦那から「下の子くんが心配で仕事が手につかない」というおサボりラインが届いておりました。わたしは去年から把握していたので今頃なに言ってんだと思ってましたが、こんなもんなんでしょうかねー。

 夜になって、旦那に「下の子くんはちゃんと先生にお手紙渡したんか?」と聞かれた下の子くんが言葉に詰まったのを見て初めて渡してないことが発覚。母はびっくりですわ。先生にプンスカして申し訳なかったです。そら連絡あるわけない。

 んで、翌日になってようやく下の子くんがお手紙を渡してくれたようで、その日の夕方先生から電話かかってきました。

 先生女性なんですが、めっちゃ可愛いお声だった〜(*´∀`*)

 耳が癒やされて幸せでした。笑


 先生が言うには、A子ちゃんはなにやらちょっと自閉気味のよう。程度は知りませんが。うちの上の子くんとはちょっと症状のタイプが違うっぽいですが、教室飛び出したり攻撃的だったりするようです。んで、まさかの出席番号が前後だったために、席順の都合で下の子くんが一番の被害者みたいになってしまっていたようですね〜。

 うちの上の子くんも自閉症スペクトラムなのですが、特定の誰かを攻撃対象にすることはなかったので盲点でした。上の子くんは「人類みな滅べ」タイプでしたからね。まあ上の子くんも癇癪起こして椅子ぶん投げたりしていたようなのであんま人のことは責められず。笑 これは担任がポンコツ通り越して糞だったときのことですね。担任が悪かったのです担任が。

 うちのは基本的に周りの人的環境がびっくりするくらい良かったこともあって、年齢が上がるとともに段々症状が落ち着いているので、今は嘘のように普通の子に近くなりましたが、A子ちゃんは多分上の子くんとはちょっと違うっぽい予感がします。まあ上の子くんもまだ困ることいっぱいあるんだけどね。


 んでね、先生はその日のうちにすぐ席替えをして、下の子くんとA子ちゃんを離してくれたそうです。代わりに話しやすそうな男の子の隣にしてくれたそう。様子を見ていたらちょっと話せていたようです。ついでに休み時間に男の子だけ集めて盛り上がって遊んでくれたそう。そのときも下の子くんは楽しそうにできてたらしいので、しばらくこれで様子を見てみますって言ってくれました。

 めっちゃ迅速に可能な限りの対処をしてもらったようでとてもありがたいです。良い先生のようで心の底から安心しました。早めの対処、大事ですよね。ありがたやありがたや。

 なので多分大丈夫になっていくと思います。ご心配おかけしましたー!


 ちなみにですが、上の子くんは去年あたりから暴れることがほぼなくなりました。

 ちっちゃい生き物が好きな好々爺みたいになっちゃったんですが、彼は基本装備としての「ものを見る力」っていうのが備わってないので、目の前にあるものが見えてないんですよね。なので落とし物をしたらそこにあるのに見つけられないし、無くしものをしてもそこにあるのに見つけられないです。

 これはちょっと、今後生きていくのに困るよねってことで、効くかどうか知らんけど間違い探しの雑誌を買って渡してみました。

 本当に面白いくらい目と脳みそが分離してるようで、最初はまったく間違いを見つけられなかったんですけど、目と脳みその使い方を教えてみると意外とできるようになってきました。

 もうねえ、目と脳みその使い方を教えるなんて説明も大変ですわ本当! 笑

 

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