第24話 これが大人の階段

 大人の階段っていうと聞こえがいいですが平ぺったく言うと要は加齢ってことですよね。やだもうほんとツライ。肌荒れまーだ治んないしさ。

 そんな大人の階段のひとつに、味覚の変化っちゅうものがあると思いませんか。

 これまで苦手だったものが、歳取ると食えるようになるってやつ。もしくは反対に食えなくなるってやつも含まれるんですかね。わたしもこの三十数年でいろいろ食えるようになったり、反対に食えなくなったりするもんがあるんですよ。


 わたし今年になってね、「抹茶味のなにか」っていうものが食えるようになりました!

 あのねえ、苦手だったんですよ、抹茶味のアレとか、抹茶風味のソレとか。

 普通にね、抹茶を抹茶としていただくぶんには前から好きなんです。まあまったく詳しくないので、お招きされるままにそこまで行って勧められるままにいただいてるだけなんですけど、濃さとか、温かさとか、香りとか舌触りとか、わりと好きなんですよ。なんだけどね〜、「抹茶味のなにか」っていうものになると、たとえばチョコとかアイスとか抹茶オレとかね、そういうのはダメだったんですよね。なんか、すごい不自然に甘く感じちゃって、ナニコレキモチワルイイイ……ってなっていたんです。もともとミルクチョコとかあんことかの甘いものが得意じゃないもんですから、「抹茶ってこんな味じゃなくね」って思っちゃって全然食べれなかったんですよ。


 それがね、どうしたことか、ある日突然目の前に売ってる「抹茶オレ」なる飲み物が、とてーも口に入れてみたくなったんですよね。別にいつもの午後ティーでも良かったんですけれども、どうにも魔が差したみたいな気持ちになっちゃって、いっちょ買ってみたんです。飲めなかったら旦那に押しつければいいやと思って。笑

 そんでおうちに帰ってちびちび飲んでみたらば、なーんか、飲めるんですよね、不思議なことに。甘いんだよ、やっぱり抹茶にあるまじき甘さなんだけど、別にそこまでの嫌悪感もなく普通にペットボトル一本飲み干しました。めっちゃ時間かかったけど。笑

 あとはねえ、ハーゲンダッツの抹茶味も食えましたね。美味しいと思いました。あともういっこなんか、抹茶味のおやつ的ななにかを食った気がするんだけど、なんだったか忘れましたヤダァ。

 ってなわけで、わたしはなぜか急に「抹茶味のなにか」が食えるようになりました!


 でも甘いのは相変わらず苦手なんですけどね〜。子どもの頃は普通に食ってたはずなんですけど、いつからかホワイトチョコとかミルクチョコとか、たっぷりのあんことか食えないです。なんか、甘すぎて逆に苦く感じちゃうんですよ。苦いというか、渋みを感じるというか。これ今のところ誰にも共感してもらえないんだけど、誰か同じような人いないかなあ。

 チョコはビターとかブラックとかなら食えます。カカオ72とか86とかのやつくらいが好みです。でもミルクココアは普通に飲める不思議。あんこも、甘さ控えめなら食えるんだけどなあ。


 あっ、あとね、ここ数年でなぜかブロッコリーがダメになりました! まじ謎なんですよ! なんで!?

 全然食ってたしむしろ食い過ぎかってくらい食ってて好きだったのに、なんか、いつからかすごい傷んだみたいな味に感じちゃってね、口に入れられないんですよ。家族はみんな全然そんなことないっていうから、わたしの口がおかしいのはわかってるんですけど、でもなんでこんなことになったのかはわからないのです。味も匂いもダメになっちゃった。これは寂しいタイプの変化でしたねえ。あ、でも冷凍のカット調理してあるやつなら食えるんです。まじで意味わかんない。生で売ってるやつは、どこの店で買ってもダメですね。なんでかね。


 あとは、お酒呑めなくなりました。これは妊娠出産授乳の関係で呑むのやめたらそのまま呑めなくなりましたね。スナックで働いていたのが嘘のようですね。缶チューハイ半分くらいでもうしあわせになれます。安上がりですね。笑

 時々ね、居酒屋行きたいな〜とか思うんですよ。昔仕事終わりに通ってた、深夜営業の焼き鳥屋さんの奥さん元気かな〜、とか。呑めなくなったのでまったく行く必要がなくなりましたねえ。これも寂しいタイプの変化かもしれません。

 あとは焼き肉ダメね、脂でほら、胃もたれするから。笑

 焼き肉したらキャベツ食ってます。


 みなさんは印象的な味覚の変化ってありますか。

 わたしは「抹茶味のなにか」が食えるようになったのは嬉しかったですね。原因は不明ですけども。

 

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