第2話 幸運
ウンコロガシの力のおかげで僕は経済的に不自由さはなくなった。
僕は大学を出たあとブラック企業に就職してしまい心を病んだ挙句、アルバイトとして働き、毎日の生活費を何とか稼ぐだけで精一杯だった。
とても貧しい日々を送っていた。
しかし、今は彼のおかげで宝くじで生計を立てている。
もうお金の心配はない。
こう思えるだけで幸せだ。
でも、僕は心のどこかで物足りなさを感じた。
「なんか不満そうだね」とウンコロガシが僕の心を見透かした様子で聞いた。
僕はこいつ流石だなと思いながら、「そうだね。お金がいくらあっても幸せとは言えないな。なんか寂しいんだよね」と言った。
「そうだね。君は彼女いないだろ?誰か気になる人はいないの?その人に告白してみなよ。僕の力があれば彼女からイエスを引き出せると思うよ。だって君の運は凄く良いだよ」ウンコロガシは得意げに言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます