第132話

※作中で19歳がお酒を飲む描写がありますが、現実では禁止されています

成人が18歳になってもお酒とタバコは20歳から!!

絶対に真似しないようお願いします


―――――――――――――――



休日出勤を終えて帰路へ着く


そのままどこかへ行くのかと思ったが18時に高松駅に集合する事になった


陰陽師というのは意外と福利厚生が充実していて、5年間は家賃補助をしてくれる

流石に上限は有るのだろうが、家賃を丸々負担してくれるのはめちゃくちゃ有り難い


だからと言って貧乏性の俺は高い家を借りるに抵抗があったし、1人なのに広い家も必要ない

結局交通の便を考慮して駅の近くのアパートを借りた


山口さんいい所連れてってくれるって言ってたけど、どこなんだろうか…?

色んな事を想像しながら集合場所へと向かったらまだ17時半だった


高松駅、じっくりと散策した事は無かったけど少なくとも倉敷駅よりは栄えてる気がした

でも、この辺でいい所なんかあるのだろうか?


暇つぶしに20分程ブラブラして集合場所に戻ると山口さんが来ていた


「すいません!待たせましたか?」


山口「大丈夫、今来た所。それなら、行こうか」


山口さんに連れられやってきたのはThe居酒屋と言った感じの場所

中に入ってもよくテレビで見るまさにと言った雰囲気だった


「え!居酒屋すか?俺まだ19…」


居酒屋というのは20歳からしか入れないと勘違いしていた俺は、慌てて小声で山口さんに伝える


山口「大丈夫だって!昔は18歳とかでも普通に呑んでたし!!」


何だか会話が噛み合ってない気もするが大丈夫ならいいか…


席についてからしっかり話すと俺の勘違いについて盛大に笑われた

店次第ではあるが場所によっては子供も普通に入れるらしい


山口さんは俺が酒を飲んでいいかを聞いていると思ったらしい


やんわりと断ったが結局押しに負けてお酒を飲んだ

覚えているのはフワフワした感覚とビールが不味かったことだけ


代金は全て山口さんが払ってくれた

見た目はチャラいが、やはり面倒見が良い人なのだろう


いい所とは居酒屋で美味しい酒の飲み方を教えてくれたのだ

19歳に飲ませるのはいけない事だが、こういう可愛がられ方は嫌じゃない


今日は楽しかった

明日はゆっくりして明後日からの仕事頑張ろう!!

今度は結城先輩達とも来てみたいな…

帰路へと着こうとしたら肩を掴まれた


山口「おいおい!どこ行くんだよ?体が温まってこれからが本番だろ?行くぞ!!「いい所」」


この先の事は割愛しよう


連れていかれた所が城東町という所で、そういうのに詳しくない俺でも「いい所」だと分かる雰囲気だった

1つだけ言えるとしたら、俺は文字通り男として「一皮剥けた」のだった

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