第129話
陰陽師の仕事について説明しようと思う
そもそも陰陽師って何の為にいるの?って所から軽く説明しよう
陰陽師とは怪異を滅する為に存在する
滅するといっても家の中に突如現れたGを殲滅するかの如く、片っ端から倒して回る訳じゃない
そもそもいつどこに現れるか分からない相手に対してそんな事は不可能に近い
だから基本は一般人に被害が出ないように守るのが仕事
その途中で怪異を見付けたら倒す
それが陰陽師だ
だから陰陽師のやる事って言ったらひたすらパトロール、パトロール、パトロールだ
とはいえ陰陽師の絶対数はそんなに多くない
だから各都道府県に陰陽会の支部を設立し、重要拠点を中心にパトロールしている
大体各支部には10人前後の陰陽師が在籍してる
俺はその中の香川支部に所属してる
香川支部に在籍している陰陽師は俺を含めて8人
まず部長の高田さん、Aランク
香川のエースって呼ばれてる木村さん、Bランク
木村さんと同じAチームの山口さん、Cランク
Bチームのリーダー杉浦さん、Bランク
同じくBチームの白川さん、Dランク
そして俺らのCチームのリーダー本上さん、Cランク
で、結城先輩と俺もCチーム
東京とか大阪とかの大都市だともっと人数多いらしい…名前覚えられなさそう
そんでさっきから言ってるランク
学生の時にあった霊力量と違い陰陽師にとってはランクの方が大事
陰陽師の実力は主にこのランクによって判断される
厳密に分けると1つのランクの中でも-、ノーマル、+の3段階に別れてる
例えば結城先輩はCランクの中でもC-(シーマイナス)ランクだ
ランクはどうやって付けられるか?と言うと怪異の討伐数、討伐した怪異のランク、それらを加味して上がっていくランクアップ制だ
ほとんどの陰陽師はE-から始まり、最高ランクはS
俺と同期の陰陽師の中に早乙女って奴がいて、そいつは特例で学生の頃から陰陽師として活躍してたらしい
そういう奴らはいきなり上のランクから始まったりする
ランク昇格の審査はかなり厳しく多少の事では上がらない
2年経った今でも俺はまだEランクだ
とは言え焦るものでもない
普通の会社と同じように長く続ければ自然と上がるようになっているのだから
それにあくまでランクというのは陰陽師個人にとって大事なものである
給料もランクを元に払われるし、仕事の内容だって変わる
評価されるのはあくまで本人の戦闘能力だけ、陰陽師の「家」としての格つまり名家の基準となるのは結局霊力量なのだ
さて長い事説明してきたけど最後に「表」での陰陽師の扱いはどうなっているのか?
普通の人に陰陽師やってて怪異と戦ってます!!なんて説明は出来ない
だから表向きは警察官という扱いになっていて、警察手帳を持たされている
ちなみに所属は特殊事件対策課だが、勿論そんな課は存在しない
あくまで警察と連携しやすいようにそうなっている
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