第121話
激闘の末、選抜大会で優勝した
課題だった必殺技も手に入れた
無くしかけていた自信も取り戻した
俺は強くなったんだ!
今ならあいつにも…早乙女にだって!!
そんな希望を抱き日々特訓に明け暮れた
―――そして今日、再びこの場所に京都本校へと戻ってきた
今度は選手として!!
サポート生は、藤原と武本
2人とも今日まで特訓に付き合ってくれた
今年は誰かに絡まれる事無く受付を済ませた
どんどん出場選手が集まる
強そうな奴、霊力が多い奴がゴロゴロといる
あいつはまだ来てないな…
選抜大会の途中、東京支部校で襲撃事件があった
襲撃犯は全国大会の中止、および去年から受け入れている遠縁の一般生徒の受け入れを辞めるよう要求してきた
組織名は「純血の誓い」
強い陰陽師こそ全て、陰陽師の血の繋がりこそ全て。という感じの組織らしい
襲撃犯は早乙女が一掃し、被害は無かったみたい
陰陽会の中でも意見は別れ、全国大会は中止すべきだという声も出たが襲撃犯に屈しないという意志を見せ付けるという方針で、開催する事に決まった
集合時間ギリギリであいつはやってきた
以前とは雰囲気が全然違う
まるで勝てる気がしない
遠目で見てるだけなのにそう思わせる何かがあった
???「おめぇ、ばりつよそうたい。よろしくな」
対戦表の発表を待ってたら隣に訛った男子がやって来た
「ど、どうも。よろしくお願いします?」
???「なんばそんな敬語たい!タメ語でいいとよ」
「いや、俺一応2年なんで」
藤森「2年?そりゃすげぇ!!わいは熊本の3年藤森いうけん!」
「岡山の阿部です」
藤森さんは終始ハイテンションだった
でも不思議と嫌じゃない、話しやすい人だったし息もあって自然と仲良くなった
俺は第2試合で藤森さんは第1試合
あいつも第2試合だったから特に見る試合もないし藤森さんを応援しよう
このまま何事もなく試合が進んでいくんだと思っていた――
「っ!?」
いきなり会場に巨大な霊力を持った何かが8つ現れた
人か怪異か断言出来なかったのはその反応がどちらとも言えないものだったから
まるで、そう。あの時の武本のような
???「将来有望な学生の皆さん御機嫌よう。そしてさようなら」
反応のうちの1つが喋った
外見はほとんど人間と変わらない
8つの反応のうち3つのが霊力を溜め始めた、まるでこちらを攻撃でもするかのように…
攻撃?
「まずいっ!!藤原!武本!なるべく俺の近くにっ!障壁を張れるだけ張れっ!!」
――京都の空に絶望の雨が降り注ぐ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます