第108話
第2試合は俺対杉山
杉山「正晴、ごめんな」
「は?いきなりなんだよ。これから試合だぞ」
杉山「じゃけぇじゃ。最初の頃俺は正晴の事面白ぇ奴だと思っとった、それに俺が守ってやらんとって勝手に思っとった」
「……」
杉山「それが今ではどうだ?正晴の方が遥かに強い。どうせこの大会でも優勝するじゃろ?でもそれじゃあ駄目なんだよ!友達を1人にしちゃ駄目なんだよ!だから俺は強くなった、正晴を倒すためじゃねぇお前の隣に立つ為に…だ!!」
向かい合った時から違和感があった
あまりにも自然だから気付かなかった
杉山の霊力が増えてる
方法もあいつがいるなら想像がつく
「お前よく恥ずかしげも無くそんな恥ずかしいセリフ言えたな」
そんな事思ってるなんて知らなかった
杉山「んなっ!?」
でもな?俺らに真面目な顔は似合わねぇよ
「かかってこいよ!ぶっ潰してやる!!」
俺は渾身のドヤ顔で煽ってやった
杉山「人がせっかく!!真面目に!!こんのクソがぁぁ!ぜってぇ泣かしたるわ!!」
流石杉山怒ってるように見えて冷静だ
喋りながら霊装展開してらぁ
見たとこ霊力変換率は6割くらいか?
最近霊力を増やしたからまだ慣れてないってとこかな…
さっきの2人も使ってたし全員が陰陽免許受かった(実技のみ)ってことから考えれば恐らく全員霊力センサーが使えるんだろう
杉山が霊装武器のナイフを投げてくる
俺は避けながら霊弾を放つ
そして本当に霊力センサーを使いこなしてるかの確認も込めてステルス霊弾を混ぜる
杉山まであと3mの所まで近付いたところでナイフによって撃ち落とされる
杉山「チッ!使えるとは聞いてたが実際見ると厄介極まりねぇな」
「全部撃ち落としたくせに何言ってんだか」
愚痴りながらナイフを投げてくる
「だから当たらねぇって!!」
杉山「それはどうかな?…爆っ!!」
杉山が爆と言いながらナイフに向けて2本指を指すとさっき避けたとき地面に刺さっていたナイフが爆発した
霊力が高まるのを感じた瞬間離れたのでダメージはない…が
「そっちも厄介なのあるじゃねぇか」
杉山「初見で避けられたらたまったもんじゃねぇよ!!」
「食らってやるほど優しくはないんでな!」
強がってみたがさっきもなんとか回避出来たって感じだ
実際あれと遠距離戦をやり合うのは分が悪い
やっぱ杉山相手なら接近戦か!
そう思い接近を試みるも近付いた分だけ離れていく
スピードは俺の方が上なのに攻撃を挟みながら逃げられると距離を詰めきれない
攻撃自体は当たりはしないが間合いの取り方が上手い
でも当たらないって分かってる攻撃を続けるか?
杉山「正晴はもっとガツガツ攻めるべきだった。もっと警戒するべきだった、警戒のし過ぎか?油断か?どちらにしろ判断ミスで負けるんだ…捕縛結界っ!!」
地面が急に光った!
なんだか分かんねぇけどこれはヤベェって事だけは分かる!!
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