第101話
――8月7日当日
陰陽免許試験。
筆記と実技の2つで構成されている
筆記は全50問のうち66%、33問以上正解すれば合格となる
実技の試験内容は極秘とされているらしく、毎年変わるとかどうとか言われているらしい
会場はそれぞれの学校で陰陽会から派遣された試験官が試験を行う
最初に筆記試験、勿論3年の中にも受験者はいるので合同で行われる
3年の受験者は篠原先輩と男子が2人だけ
男子の中に山本先輩の姿は無かった
制限時間は1時間半
試験の間は退出不可の為、トイレに関してかなり注意を受けた
例え漏らそうとも退出は出来ないらしい…
そんな地獄絵図は見たくないな
――1時間半後
地獄絵図を見る事はなく無事に試験は終わった
3週間弱の猛勉強の甲斐もあり8割くらいは取れてる自信がある
そして迎える実技試験…
試験内容は極秘と言うだけあって
1人ずつ体育館へと連れられた
実技試験を終えた生徒はそのまま帰寮となり教室へと戻る事は禁止とされた
もしバレればその時点で試験は不合格となる
そこまでして人に試験内容を教えに来る者はいないだろう
大体1人30分くらい
待ち時間が長いせいで待っている生徒は緊張感は薄れていった
3年生3人が終わり、次は俺の番。
試験官に連れられ体育館へと到着した
霊力センサーで中を探る…
上級レベルの人間が1人だけ
おそらくこの人が実技の試験管、この人と戦うって感じだろうか?
それだけならここまで厳格に試験内容を秘密にする理由がないんじゃ…?
連れてきた試験管が扉を開く
考えても仕方ない!
体育館の中に入る…中にいた試験官は姿を隠すように柱の陰に隠れていた
もう1人の試験官が扉を閉めると同時に隠れていた試験官が動き出す
霊弾が…3発っ!!
相手の動きが分かる
だからどうとでも対処出来る
そういう驕りがあった
それにただの霊弾という油断もあった
打ったと認識した直後には霊弾が目の前に迫っていた
――早っ!!
考える暇がない
とにかく動け!!
霊弾は3つ!このままだと当たる場所は?
顔面!足!胸!
最優先は顔面っ!!首を捻って避ける
胸は?両腕をクロスして防ぐ!!
足は?霊弾1発くらい我慢しろ
「ぐっ!!」
幸い霊弾の威力は通常のものと変わらなかったのでそこまでのダメージはない
すぐに霊装展開し、追撃を警戒する
………が、来ない
ゆっくり歩いて近付いてくる
試験開始という前に攻撃してきたって事は、もう試験が始まったってことだろ?
なら!今度はこっちの番だ!!
霊弾を3発!同じ数を放ったと見せかけてステルス霊弾を2発
早乙女のパクリだがこれなら直撃するだろう
いけぇ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます