第96話
さっき陰陽術は使わないといったがあれは嘘である
霊力センサーは使う
そりゃそうだろ?卑怯とは言うなよ
篠原先輩に空手を教わって技術は上がったとはいえ流石に多対1でしかも近接戦闘のみで勝つのは厳しいからな
どうせバレないし部分霊装も使おうかと思ったけど折角なら自分の鍛錬も兼ねて無しにした
末永「井口!徳田!霊弾乱射しろ!!俺達は霊装展開していつものやついくぞ!!」
リーダーというだけあって指示は出すんだな
関心関心、それに女子に危険が少ないサポートを任せるのもいい心掛けだ
でもな?
末永&右前&上下「かしこみかしこみ申す、霊装展開!!」
女子2人が霊弾を打つ構えを取り三馬鹿が霊装展開する
でも俺が悠長に待つ訳ないだろ?
全力で走り女子に襲いかかる(字面が悪いな…)
女子2人は慌てて霊弾を乱射してくるが打つスピードが襲いし狙いも甘い
そんなので霊力センサーを使える俺に当たるわけがないだろ?
1年女子の目の前まで辿り着いた
目は…既に戦意喪失している
だとしても罰は受けなきゃいけないよな?
男女平等パンチ!!
俺のパンチは1年女子の鳩尾に突き刺さり、女の子がしてはいけない表情をしながら気絶した
その様子を見ていたもう1人の女子に視線を送ると化け物を見るような目で怯えていた
こんなので怪異を倒せるんだろうか…
ふとそんな事を思ったが俺には関係ないな
目の前までやってきたが怯えていて霊弾を打つ様子もない
俺は振りかぶりって拳を振り下ろ…
そうとしたら大事な所から出ては行けない液体を流しながら気絶した
流石にちょっとこれは可哀想になってきた、ごめんな後輩女子よ…
担任にはフォロー頼んどくから!
じゃ!!
ようやく霊装展開し終えた糞ガキ共は女子の方を見て状況を理解した
末永「クソっ!もうやられたのか使えねぇ奴らだ!!仕方ねぇいつものやつ、いくぞ!!」
末永が叫ぶと俺を中心に三角形の形になった
1つ驚いたことがある
右前と上下の霊装武器が全く同じバットだった事
霊装武器は確か…性格とか願望とかが影響するんだっけ?
藤原は兄貴と霊装武器が同じだった、でも流石に形は違った
家族でもない奴らが全く同じってすげぇな
そんな事を考えていたが舐めている訳では無い
霊装変換率、右前と上下…1割。末永…2割
そして末永の霊装武器は釘がいっぱい刺さったバットだった…
舐める以前の問題、相手になり得ないのだ
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