第81話
「は?俺が代表なんて言った覚えは一言もないんだが?」
腹立つ
早乙女「そんなのお前の方が強いんだからそう思うだろう」
!?
なんだこいつ
俺と戦ったこともないのに何を知ってる
それか先輩と戦ったことがあるのか?
いや、それでも俺の方が強いという言葉が出てくるのはおかしい
「は、はぁ?俺の方が弱いからサポート生として来てるんだろうが」
早乙女「まぁ、何故貴様が力を隠そうとするかなどコレっぽっちも興味はないがな」
何故こいつは人の神経を逆撫でするような言い方しか出来ないのか…
マジでムカつくな
こんな奴の相手をしてる場合じゃない!
先輩の応援の方が大事だ
再び試合へと目を向ける
先程と展開は変わらず、相手の霊弾の弾幕を先輩が防いでいる
早乙女「ほぉ、あの女思ったよりはやるじゃないか。ここは勝てるかもしれんが2日目レベルではないな」
何故か俺達の隣で試合を見る早乙女
勿論その後ろには伊集院と呼ばれた青年もいる
伊集院「そうですね…あの動きだけはかなりのものですが、他が残念ですね」
コイツらが今言った2日目レベルと言うのは読んで字のごとく、2日目に進出出来る者の事だ
初日に3勝した者が2日目に進出出来るのだが2日目に進出した者と初日で敗退した者の実力差には壁があると言われている
つまりコイツらは今、先輩は2日目に進出出来ないと言ったのだ
彼女がこの1ヶ月どれだけ頑張ったかも知らないクセに!
これには流石に黙っていられなかった
「なんでそんな事お前が決めるんだ!!」
応援そっちのけで叫んでしまった
早乙女「まぁ、そうカッカするな。俺だってお前が出場しないと聞いて少々残念に思ってるんだ」
「はぁ?だから俺はお前なんか知らねぇし!お前と戦いたいとも思ってねぇんだよ!お前がどんだけの自信もってんのか知らねぇけど、それが先輩の事を侮辱していい理由にはなんねぇだろ!!」
これ以上なんか言われたら手が出てしまうかもしれない
そんな俺を止めたのは藤原だった
藤原「もうやめとこ?これ以上は目立っちゃうし…それに先輩だってもう勝ったみたいだから迎えに行こ?ね?」
いつもの藤原なら俺より先に怒ってそうなのにどうも様子がおかしい
そう言えば最初にこいつらに会った時も変な反応だった気がする…
伊集院「失礼、侮辱だなんてそんな意図は無かったのですが。私達も少々配慮に欠けた物言いでした、すいません」
早乙女は既に歩いていっており伊集院だけが頭を下げて早乙女を追いかけた
ほんとになんなんだあいつらは…
先輩の勝利の瞬間を見逃してしまったじゃないか…
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