第76話

かなり場数を踏んだ人間が飛ばしてくる

本物の殺気

こんな事が出来るのは今この場に1人しかいない


「なんすか?先輩。危うく攻撃する所でしたよ」


殺気の主は篠原先輩

先輩だと気付かなかったら今頃ボコボコにしていたかもしれない


篠原「くはー!背中を見せてるのに隙がないんだね、最高だよ阿部くん!」


なんだよその感想、変態かよ


「で?なんすか?」


答えは想像つくけど一応聞いてみる


篠原「バトルしない?1回だけだからさっ!ねっ、お願いっ!」


まぁ予想通り


「はぁ…明日からいくらでも出来るでしょ。我慢してくださいよ」


篠原「なんでもありの手加減なしでいいからさー頼むよー。あんな事言われたらどれだけの差があるか体感しときたいんだ」


はぁ…

この人はあれだ所謂、戦闘狂バトルジャンキーなのだろう

まぁ、いいか

何でもありならと言ったんだから文句はないだろうし最速で倒そう


「自信なくしても知りませんよ」


篠原「大丈夫さ」


そう言いながら石を上に投げる篠原先輩

石が落ちたら試合開始と言うことだろう

試合ならまだしも、なんでもありの戦いでそれはあんまりじゃないか?


篠原「かしこみかしこみ申す、霊装展開」


石が落ちると同時に霊装展開する先輩

だがもう遅い、勝負はついた

展開してすぐ地面を蹴り近付いてこようとするが…


バコーン!


突如先輩が爆発する


篠原「ぐへぇ、一体なにが?」


尻餅をついた先輩は何が何だかと言った様子


「終わりです」


篠原「この程度で僕を…」


立ち上がってまた向かって来ようとする


「だから終わりですって、動いたら危ないですよ?そこ霊弾だらけなので」


正直ここまで上手くいくとは思ってなかった


篠原「一体何を言ってるんだい?」


俺が指をパチンと鳴らすと篠原先輩の周りに無数の霊弾が現れる


「こういう事です」


鬼龍院が使っていたステルス霊弾

面白そうだと色々試してたら使えるようになったので実験ついでに使ってみた


篠原「くはー!鬼龍院先輩と同じ技かよ。こりゃ降参だ……??でも、大会じゃ使ってなかったよね?」


「そりゃ、つい最近覚えましたからね」


嘘ではない

2日前に完成したのだから


藤原「ほんとやな奴…どんだけ強くなんのよ」


苦言を呈したのは先輩じゃなくまさかの藤原

逆の立場ならそう言いたい気持ちも分からんでもない

この技?というか技術は霊力センサーがある俺には効かなかったけど、普通の相手に対しては最強の技なのだ

しかもそれをバカみたいに霊力を使う訳でもなく

霊装経由で放つ訳でもなく

予備動作もない

さらには音も予兆もない

そんなステルス霊弾なんてただのチート

まぁ、それも来ると分かってれば対処のしようはあるけどな


でも今はそう悠長な事も言ってられない

実際問題俺に使えたんだ、本番でステルス霊弾を使ってくる相手がいるかもしれない

その時になって仕方ないで負けてしまうのはもったいない(5万円が)


大会までの1ヶ月、先輩には霊力センサーを身に付けてもらう

俺の時は多少…いや、かなりスパルタだったからなんとか覚えられたけど流石に1ヶ月で完全に習得するのは厳しいだろう

それでも実戦で使えるレベルには仕上げたい

そうすれば自ずと先輩の長所を伸ばすのにも生きてくるはずだから



―――――――――――――――


呼ばれてないけど登場しちゃいます!!

余りにもプライベートが忙しく更新の方もギリギリやっております!振り向けばやまだです!


この度「むじ陰」累計PV数がなんと!!

3万を越えて4万になりました!!

夏休みパワーもあるのでしょうが、沢山の方に見てもらえて本当に嬉しいです!!


その勢いのお陰で現代ファンタジーの週間ランキングで73位にランクインする事が出来ました!!

2桁台は初めての事で嬉しさのあまり飛び回っております(((:з)⌒(ε:)))


まだまだ面白くなるよう頑張りますので応援の程よろしくお願いします!!m(_ _)m

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