第66話

人間が怪異になる?

そんな馬鹿な事あるはずがない


だって怪異は人間の敵で、陰陽師はそれを倒す為の存在で…

人間が怪異になるなら訳が分からないじゃないか

今まで倒してきた怪異も人間だった可能性があるってか?そんな訳…

いや、でも小鬼だって人型だ

どうしたらいい?

どうすればいい?

俺は…俺は……


先生「おい!早く逃げろ!!俺が時間を稼ぐ、早くっ……ぐわああああ!」


3年の担任がやってきたが武本に霊弾を浴びせられる

先生すらこんなあっさり、まるで悪い夢じゃないか

夢…?そうか夢か!

これは夢なんだ

じゃなきゃ人間が、武本が怪異になんてなるはずがない


そうなるとどこからが夢なんだ?

鬼龍院やたらと弱かったし

てことは大会最初からかー!

そう考えるとちょっと複雑だな…

まぁでも仕方ない

練習出来たって考えよう


そんな事を考えていたら目の前に武本がいた


いやいや、速すぎるだろ

いくら夢の中っていったて限度があるぞ

俺の考えた最強の敵キャラってか?


そんな敵キャラは俺の顔を見てニヤリとしながらパンチを放つ

1ヶ月の修行で体に染み付いた反射で咄嗟に障壁を張る

障壁はあっさりと破壊されパンチは俺の体目掛けて飛んでくる

だが障壁を破壊した時の一瞬の遅れでなんとか右腕をねじ込み防御した


防御した右腕は上へと弾き飛び、パンチの威力を殺せず体ごと吹っ飛び壁に激突する

試合序盤と同じような展開なのに結果はまるで違った


右腕は確実にヒビが入ってる

悪けりゃ折れてる

しかも吹き飛ばされた影響で肩が外れた

壁に激突した時、頭もぶつけてしまって脳が揺れる

壁に激突と言ったが壁を破壊する程の威力だった為、背中には木片が刺さっている


痛い…

もし修行で痛みへの耐性を付けてなかったら今頃叫び散らかしているだろう


「はぁ…」


思わずため息がでる

これは夢じゃない

分かってる

ただの現実逃避だ


俺は勝てない

多分今日死ぬんだろう

父さん、母さん、悲しむかな?

黒川、杉山…クラスの皆は逃げられたかな

それに武本…校長ならなんとかしてくれるかな?

あの人は凄いから大丈夫だろう

細見先輩…鬼龍院に勝ちましたよ!

この大会が終わったら告白、するつもりだったのに

振られるのは分かってても伝えたかったな…


あーあ

俺の人生15年で終わりか

せっかく学校楽しくなってきたのに

せっかく友達出来たのに


ふと藤原の顔が浮かんだ

それも、昨日負けた後の目が赤い姿が

俺が死んだら藤原は泣くのかな?

なんでか分からないけどそれは凄く嫌だった

藤原が泣く姿なんて見たくない

しかも俺が理由だなんて最悪だ

あいつは…藤原は偉そうに笑ってる方がいい


全身ボロボロのはずなのに不思議と力が湧いてくる

でも今の俺が勝てる可能性は限りなくゼロ

どうすればいいか?

その答えは悩むことなく自然と頭に浮かんできた


これしかない…



―――――――――――――――


皆さんお久しぶりです!

3週間ぶりくらいかな?

早いもので気付けば累計PV数も2万を越えていました

フォロー数もどんどん増えて嬉しい限りです

本当に感謝の気持ちでいっぱいです

勿論、応援♡やレビュー、コメントなんかもして貰えたら泣きながら喜ぶので是非お願いします!!


あとなんの自慢にもなりませんが累計文字数が10万を越えました!!

終わる頃には一体何文字になってるのでしょうか?


さて本編ですが前回の作者コメであと10話くらいで終わると言ってたんですがもうちょっと続きそうです


キャラ達に任せて行き当たりばったりで書くとこういう事になっちゃうんですね(;・∀・)


次話からはお久しぶりのあの人が登場します

それでは皆さんまた会う日まで!

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