第54話

第5試合は花村対2年男子

花村と言えば霊装展開すると狂化してしまうというかなりユニークな奴だったはず…

試合開始と同時に両者霊装展開する


………


あれ?

花村の叫び声が聞こえない

慌てて花村を見るが普通に霊装展開も出来ている

狂化を克服したのだろうか?


対する2年男子の霊装は巨大なハンマーのような物

霊装武器の相性だけで言うといい感じだろう


2年男子とは陰陽術の授業で教えて貰った事がある

その時の情報から花村の武器が盾だけだと分かっているので完全に舐めきっていた


巨大なハンマーを重さを感じさせない片手持ちで肩に乗せ一直線に花村の所へ向かう


花村は盾をしっかり持ち防御体制を整える

2年男子は構わずハンマーを振りかざす


ガキンッ

衝撃音が鳴り響く


花村は2年男子の攻撃を完全に受け止めていた

そんなの関係ないと攻撃を続ける

作戦とも呼べないゴリ押し


手を変え場所を変え様々なアプローチで花村を攻撃する


2年男「チッ!温存しときたかったのにうぜぇな」


試合開始から20分が経ち未だに有効打を与えられていない事に痺れを切らした2年男子は霊力でもう1つ巨大なハンマーを作り出した


双剣ならぬ双ハンマー

見た目は滅茶苦茶ださいが単純に手数が倍になるのは強い

花村の防御も徐々に押されていく


2年男「オラオラ!降参するなら今の内だぜぇ!」


パリンッ!!


猛攻により何かが割れた音がした


2年男「これで!終わりだぁ!!」


盾を破壊したと思った2年男子は2つのハンマーを大きく振りかぶって同時に振り下ろす

だがそれは破壊したはずの盾によって防がれる

直後背中に霊弾の直撃を受ける

2年男子は完全に混乱した


何が起きたかと言うと、割れた音の正体は花村が発動した障壁

そして、背中に放たれた霊弾は普通の霊弾

どうしてそんな事が可能かと言うと、花村は盾の遠隔操作が出来るようになったのだ


なら何故最初からやらなかったのか?と思うかもしれないが花村には試合を決定付けるような決め手がない

そこで、ギリギリまで耐えてから遠隔操作と霊弾のコンビネーションで判定勝ちを狙った


ようやく気付いた2年男子は本気を出すが残り少ない時間で花村の防御を崩す事が出来ずそのまま試合終了となった

結果は勿論、花村の判定勝ちとなった

でも花村がここまで勝負に拘る奴だとは思わなかったな


第6試合は細見先輩対3年男子

ここにきて初の3年どうしの対決となった

お互いに手の内知り尽くしているだけ合って読み合い重視の戦いとなった


3年男子は細見先輩の霊装武器である弓を打たせまいと距離を詰める

細見先輩は逆に詰められまいと距離を取る

そのやり取りを陰陽術を交えながら行うハイレベルな戦いとなった


時間切れまで続くと思われたが、細見先輩が弓を打つフリで相手を釣り出し、近接の陰陽術で倒した

鮮やかな手際だった


美人なのに強い

俺が益々惚れてしまったのは言うまでもないだろう



―――――――――――――――


皆さんお久しぶり(?)です

この度、無自覚最強陰陽師の成り上がり人生録こと「むじ陰」の累計PV数が1万を突破しました!!

\(^ω^\Ξ/^ω^)/イェイ!イェイ!


これからも楽しんで貰えるよう精進していきたいと思っていますので「むじ陰」と「振り向けばやまだ」の応援のほどよろしくお願いします!!

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