校内選抜大会編②
第52話
1ヶ月ぶりに戻ってきた我が家(部屋)
住んでいたのは2ヶ月ちょっとのはずなのに実家と同じくらい安らぐ場所になった
と思う
いや、でもこの1ヶ月安らぐ暇もなかったせいでそう思うのかもしれない…
まぁいいや、今日はゆっくり風呂に浸かってさっさと寝よう
そう思い準備をしていた
ピンポーン
ピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポン
Vineを使い初めてから鳴ることのなかったインターホン
聞くのは遅刻した日依頼かも
ピンポンピンポンピンポンピンポン
つーか…
「うるせぇ!!」
ドアホンのボタンを押しひたすら鳴らし続ける相手へと怒鳴る
黒川「よっ!!」
そこには黒川と杉山の姿があった
久しぶりに見た2人の姿に少し嬉しさを感じながら部屋へとあげた
「インターホン鳴らしすぎだし、Vineで言ってくれたらよかったろ?」
黒川「いやまぁ!そうなんだけどさ、ぼっけぇ久しぶりやん?ほんとに帰ってきとるかも分からんし」
杉山「わざわざ俺の部屋まで来て様子伺ってたんだぜ」
黒川「おい!言うなや」
こいつらも俺に早く会いたかったのかな?
そう思うと少しこそばゆいけど嬉しか…
黒川「で!?可愛い子おった?留学やろ?てかどこの支部行っとったん?」
いや前言撤回
やっぱ黒川は黒川だわ
と言うより…
俺は留学行ってた事になってんのか?
「ん〜秘密」
俺的には助かるけど、なんでわざわざ嘘をつく?
黒川「おい〜なんで秘密なんだよ!教えろよ〜」
しかもそうなると担任だけでどうにか出来る話じゃなくなるぞ?
て事は校長もこの事を知ってるって事か?
黒川「あ!まさか可愛い子がいて既に唾付けてんのか?おい!あべちゃんテメェ!抜け駆けずりぃぞ!!」
そうなると校長も細見先輩を結婚させたくないって事になるのか?
て事はまさか2人は両想…
黒川「おーい!!あべちゃんうおぉぉい」
「あーもう!うるせぇ!!!!」
余りにも鬱陶しかったのでちょっと本気で殴ってしまった(※霊力は込めてない)
明日このダメージが響いて黒川は選抜大会を棄権する事になるのをこの時の僕達はまだ知らない
黒川「ケホッ。なかなか良いパンチじゃねぇか」
黒川は殴られた腹の辺りをさすっていた
あまりに鬱陶しかったとは言え流石にやり過ぎたかもしれない
こんなやり取りをしていたらいつもなら笑ってる杉山だが、今日は静かに見ていた
杉山「正晴、強くなった?」
今のやり取りだけでそんな所まで気付くのか?
「うん。かなり」
杉山「マジ?選抜期待しとくわ」
「おう!俺優勝するから」
そう高らかに宣言すると2人はポカンとした顔をしていた
まぁたしかにそうなるのも無理はないな…
それでも俺は出来ると思ってる
黒川「ははっ、マジで優勝しちまうかもな」
杉山「確かに…正晴ならやりかねんか」
普通ならお前じゃ無理だろって言う所だと思うけど…
ほんとこいつらこういう所が憎めないんだよな
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