第49話

ドタンッ!


音と共に地面に倒れたのは…おっさん

ではなく俺だった


一体何が起きた?何をされた?

避けられた?それにしては衝撃が少ない

足を掴まれて投げられたか?いやでもそんな感覚はなかった


何をされたか全く分からん


山村「んー。まぁ及第点か、もうちょっとやれると思ったんだがまぁいいや。霊装はあくまで元の身体能力を上げるだけだからな?陰陽師は肉弾戦をする奴が少ないが、身体能力はあればあるだけいいんだ」


分かってる事をつらつらと説教される

だが言い返す言葉なんて持っていない

何をされたか分からない程、力の差があるのだからおっさんの言う事は全て正しいのだ


山村「取り敢えずやるぞ」


指導組手が始まった

おっさんが構える

合わせて俺も構える


おっさんの構えは空手家のような構えだが素人目で見ても隙がない


山村「さぁこいよ!」


このまま待っていても仕方ない

俺はボクシングの真似で左ジャブを放つ


おっさんは頭を少し動かし避ける

避けながら右拳を放ってくる


「うおっ!」


思わず声が出たが体を半身にして避ける

俺の体勢が崩れたのを見て左足で蹴りを放ってくる


避けるのは無理そう

腕をクロスさせてガードする


「うわぁ!」


体勢を崩した所への攻撃だったので尻餅をついた

ガードした腕は普通に痛いけど思ったよりはましだった

そりゃそうか、霊力なしなら普通の人間だもんな


山村「戦いの最中に尻餅なんかついていいのか?」


考えていたらその声で現実に引き戻される

目の前には俺を蹴り飛ばそうと右足を後ろに引いたおっさんがいた


立ち上がって避ける?

いや、無理

慌てて頭を守るように腕でガードするが右足が直撃する


めちゃくちゃ痛てぇ

しかも蹴られた勢いで地面に激突した


山村「はい。これでもう負け、お前の選抜大会は終わりだ」


言われてハッとする

訓練だからと舐めてるんじゃないのか?

そう言われた気がした


その後は気合いを入れ直して組手を再開した

そこでようやく手加減されていた事に気が付いた


わざと隙を作って攻撃させたり、俺がギリギリで避けられる威力、スピードで攻撃してきたり

攻撃が当たりそうな時はそれなりの威力になるよう調整されていた

そりゃあ、さほど痛くない訳だ


一体どれだけの実力差があるのか…

俺には想像もつかなかった

それと同時に修行を終えるまでにこのおっさんに一撃入れる事が目標となった



―――――――――――――――


※丁度いい区切りで切ろうとしたらかなり短くなってしまったのでお詫び?として

第1回作者コメントのコーナーを開催します(続くかも?)

本編とは関係ないので見なくても大丈夫です


みなさん初めまして?

作者の「振り向けばやまだ」です

まだ6月なのに日中はかなり暑くなって夏が来たなという感じですね

サラリーマンの作者も暑さと戦いながら仕事をしています

そんな感じなので暑さに負けて小説の執筆があまり進んでません…

見直しの時間とか取れてないので変な表現や誤字脱字等あると思います

それでも頑張って書いていくのでこれからもどうぞよろしくお願いします!!

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