スマホを使って一緒に入浴!
俺はすっかりしぼんでしまった。スマホを持って俺は風呂場に入る。俺は再度スマホで通話アプリを立ち上げた。
「あっ! 悠斗くん」
「葵」
俺たちは挨拶を交わす。
「邪魔が入っちゃったね。二人でお風呂入ろうか」
葵は言う。
「うん」
俺は俺の全身が見えるところにスマホを置く。もちろんスマホは防水なので水が塗れても安心だ。葵がバスタオルで胸を隠していた。ま、仕方ないか……俺はその姿をスマホで見る。だがこれでも充分エロい。バスタオルの下はなにもつけてないんだから。
「大西さんってさ。体どこから洗うの?」
俺は聞いた。
「私は左足からですかね……あっ! 苗字呼びになってる! ちゃんと名前で呼んでください」
「そんなこと言うんだったら大西……葵ちゃんだって敬語じゃん」俺は笑いながら言う。
「あーーー!! それは!」
恥ずかしそうに葵は言った。
「じゃあ敬語なしで言います……あっ! 敬語なしでいくね! 悠斗!」
「敬語使ってるじゃん!」俺は笑った。葵も笑う。
「あぁ……どうしても敬語でちゃいますね。悠斗くんってなんだか部活の先輩みたいで」
葵が言った。
「部活の先輩?」
「はい。私陸上部なんです。でも女ばっかりだから悠斗くんみたいな先輩がいたらいいなって」
葵は顔を赤らめて覗き込むように俺を見る。
「葵って先輩萌えなんだ」俺は言う。
「先輩なら誰でもいい訳じゃないです。悠斗くんだから……ゴニョゴニョ……」と葵は語尾が消え入りそうになりながら言った。
「やばっ! 照れてる葵可愛すぎだろ!」
俺は叫ぶ。
「やーーもーーやめてください!」
葵は顔を隠しながら俺に言った。
いや、可愛すぎだろ。葵は普段活発なスポーツ少女なのだが、それとのギャップが信じられないほどにカワイイ。一度女子陸上の走りを見たことがあるが、葵の走り方は真剣そのものでここでデレまくってる葵とはまるで違っていた。やっぱ女の子にはこういう一面があるんだな。俺は思う。
「葵。俺のことが好き?」俺は聞いた。
「悠斗くんのことが大好き……! です!」葵は言う。
「好きだったらその胸を隠してるバスタオル外さなきゃ」俺は言った。
「えっ……でも……私自分の体に自信がないし」葵が言う。
「大丈夫だよ。俺は葵の全てを受け入れたいんだ。体にコンプレックスがあるなら全部受け入れたい。葵のことを全て知りたいんだ」俺は言った。
「悠斗くん……」葵が嬉しそうに言う。
「葵のことが大事だから、葵の全てを見たいんだ」俺は真剣な眼差しで言った。
「う……あ……もうやだぁーーー!! 悠斗くんスケベすぎだよ。下心丸見えじゃん!」
「俺には下心はないぞ」
「えっ?」
「俺は純粋にただ純粋に葵の裸が見たいんだ。ただ純粋にそれを目に焼き付けてオナニーしたい。下心なんてない」
俺は股間をギンギンにしながらそう言う。
どうやら俺のあそこが少し見えていたようで葵は恥ずかしがる。
「やーーーもう。悠斗くんのちょっと見えてる……」葵は手で顔を隠しながら言った。
「バカだな葵。これは自然現象だ。男は女の体を見たらただ純粋に大きくなるように出来ている。男は視覚の生き物だ。女の子とスマホ越しでも肌を見せあったら勃起するの当然。暑いときに汗をかくようなものだ。それを恥ずかしがるとは意味が分からないよ」俺は言う。
「そっか……しょうがないよね。じゃあ私も……」
葵は何だか熱っぽい表情で俺に言う。それで葵はバスタオルを掴んで……掴んで……外さない? おい! なにやってんだこいつ。マジか。
葵はなんだかのぼせたように体の動きがスローになっていた。喋り方もなんだかゆっくりだ。
「葵。俺も産まれたままの姿見せてるんだから、葵も見せなきゃ駄目じゃん」
俺は言った。
「でも、だって……」
「でも、だってじゃない。俺このままだったら一生葵でオナニーしてやらないぞ。それでいいのか?」
俺は言う。
「やだ……ちゃんと私でオナニー……して欲しい」葵が言った。
「じゃあどうすれば……」
いいか分かるな。俺は葵の反応を待つ。
「分かった」
と葵は言うとスマホを持ち上げる。そしてバスタオルの胸元をグイッっと広げて俺に谷間を見せた。
「えへ……悠斗くん。これで許して……」
葵が言う。
葵の胸の谷間が見えて俺の興奮は最高潮まで高まる。しかし、それじゃ駄目だろ。自分の限界を超えるべきだろ! 葵!
「んむぅ……」バタンと葵が倒れた。
「おっ……どうした」俺が言う。
「なんか……体に力が入らなくて……のぼせたみたい」葵が笑いながら言った。
「本当危なかったら119番するぞ。親に言った方がいいんじゃないか?」俺は言う。
「大丈夫……興奮しちゃっただけだから。ゆうくんが変なこと言うからだよ」葵はダウンしながら言った。そんな変なこと言ったか? 俺。
俺は手早くシャワーを浴びると湯船に浸かった。
「私も入るね」
と言いながら葵も湯船に入る。もちろん局部は手で隠しながらだが、それでも充分扇情的だった。俺たちはスマホでお互いの姿を確認した。
「やだっ! これお湯が透明だから見えちゃうじゃん」
葵が言う。
「いや、光が反射して見えないぞ」俺は言った。
「嘘ばっかり全部見えてるでしょ」
葵が怒った。
いや、これは本当だった。水面に風呂場の明かりが反射して見えなかった。
「よいしょっと」
葵は胸を上手いこと隠しながら片手で何かを取ろうとしている。
「ジャーーンこれ」
と言いながら葵は温泉の素を手に取った。
「あっ! お前それ卑怯だぞ!」俺は言う。
「サラサラサラーー」
っと言いながらサラサラと温泉の素をお湯に振りかける。葵のお湯は一気に謎の緑色になった。
「悠斗くん! これすごいいい香り!」
と葵が言う。
「あ……うん」残念そうに俺は言った。
「いつか一緒にお風呂入りたいね」葵が言う。
「リアルで一緒に? 肌を見せ合いながら?」
「うん。それで湯船で背中から抱きしめ……キャーー!!」
と言いながら葵は自分で自分の言った言葉に興奮して叫んだ。
「やばっ! 想像したら興奮してきた!」
葵が言う。自分の想像だけで楽しめるとかなかなかやるじゃないか。
「背中からギュッって抱きしめられて」
葵は言った。
「抱きしめられて?」
「耳元で好きだよって」
「耳元で好きだよって……」
俺はオウム返しに繰り返す。
「キャーーーー!!」
葵は興奮しながらお湯をバシャバシャした。その水滴がスマホに飛ぶ。
「ヤバいって悠斗くんの低音ボイスヤバすぎ!」葵が興奮してる。
「葵って結構エロいんだな。そんなことばかり考えてるのか?」俺は言った。
「むぅ。高校生の女の子ならこれくらい普通だよ!」葵はむくれながら言う。そうなのか?
「ネットでエロい動画とか見たりするの?」俺は聞いた。
「エロ動画って言うかそういうシチュエーションが好きで……ラブラブなシチュエーションが」葵が言う。
「背中から抱きしめたり?」俺は言った。
「うん」恥ずかしそうにうつむく葵。
「でも……こういうことして大丈夫かなぁ」
葵はポツリと言う。
「えっ? どういうこと?」俺は聞いた。
「だから、なんか私悠斗くんにいきなりキスをしたり、ほとんど裸を見られたり、なんか展開急すぎかなって思って」
葵は言う。いや、今更だろう。
「まぁ確かに急すぎかもな」俺は言った。
「でしょ! だから……明日からは少しづつ少しづつ仲良くなりたいなって」葵は言う。
「お前責任取れよ」俺は言った。
「えっ?」
「葵は俺を勃起させたよな。だからそれに責任とれよ。少しずつ仲良くなりたいならそれでもいい。ただ勃起の責任をとってくれ」
俺は言う。
「えっ? どういうこと?」葵は聞く。
「俺は誰かの裸で勃起するとその人とHしないと勃起が止まらない体質なんだ。だから責任とってHしてくれ。じゃないと俺はチンチンが破裂して死んでしまう」俺は真顔で言う。
「えっ? そんな嘘でしょ」葵は言った。
「いや、本当だ。単一指向性勃起不全症候群で調べてくれ。ただ、それで調べるとチンコが破裂した男の画像が出てくるから閲覧には注意な」
俺はもはやなんの躊躇もなく嘘をつく。葵と早くHがしたい。俺はその一心だった。
「単一指向性……」葵が言う。
「単一指向性勃起不全症候群だ。好きな人とH出来ないと死ぬ心の純粋な人だけがかかる病気だ」俺は言った。
「そっか……男の人って大変だね」葵が言う。
「あのね……あたしね。明後日大会のメンバー決めの選抜試験があるんだ」葵が真剣な目で言った。
「陸上の大会の?」俺は聞くと葵はうなずく。
「そう。でも、最近あたし記録が全然伸びなくて走り方が悪いのかな……変なクセついてるのかな……練習しても練習しても全然記録が伸びなくて……」葵が言う。
「そうなんだ」俺は言った。
「だんだんモチベーションも下がっていって、だから明後日選抜メンバーに選ばれたらご褒美欲しいんだ」葵が言う。
「ご褒美?」
「葵! 良くやったね! って頭ナデナデして欲しいな」
葵は恥ずかしそうに言った。
「あぁもちろんだよ。何度でもナデナデする。葵は凄いんから。見てたよ俺。葵が頑張ってるところ。帰り道でたまに女子の走り込みを見るんだ。メチャクチャ真剣そうな顔で……悩んでたんだね。葵」俺は言う。
「うん」葵が照れながら言った。
「だから葵が頑張れるためならなんでもするよ。葵は一番だよ! 一番頑張ってる。だから絶対に結果に出る。もし出なくても俺がついている。駄目でもご褒美じゃなくて、慰めのナデナデするよ」俺は言う。
「もうそれ一緒じゃん!」葵は笑った。俺も笑って二人笑いあった。
俺たちはそんなやり取りをしながらリモート入浴を済ませた。
「あんた風呂長かったわね。独り言ブツブツ呟いてたけどなにか悩みごとでもあるの? お母さん聞くよ?」と母親が俺に言う。
「いや、別にないけど……」俺は言った。
「ところであんた……これあんたの学校の子じゃないの?」
と言って母親はスマホを見せてきた。
「!」俺は母親のスマホをガン見する。
龍二だ! 俺をイジメている成宮龍二! そいつが映っていた。SNSで炎上している!
俺は動画を見た。
「ギャハハハ!!」
と龍二の下品な笑い声が聞こえる。どこぞの草むらで大人しそうな男子学生を蹴ったり殴ったりする龍二! 酷い! 相手はほとんど抵抗出来ないのに。
「成宮くん! もうやめて!」
殴られている男子学生が言う。
「うぇーーい!」
と龍二は容赦なく男子学生を殴った。メガネが吹っ飛ぶ。ギャハハハ!! と笑う龍二の取り巻きたち。そいつらの顔もバッチリ映っていた。
SNSのコメント欄は地獄だった。
誰だよ最悪だな。このDQN
誰か特定して!
まじでこのクソDQN追い詰めないと日本駄目になるぞ
学校どこだよ! マジで許せねぇ!
特定班どこーー!!
などのコメントがズラーーっとスクロールしきれないほどにあった。リツイートもエグいぐらいの数がある。しかもそれがどんどん現在進行系で増えていく!
「これ、あんたこの人と友達とかじゃないでしょうね。まともじゃないよこんなバカな子供」母親が言う。
「いや、俺はこいつと友達じゃない。それに関係ない。こいつも、こいつの人生も……俺には関係ないよ」俺はニヤリと笑いながら言った。
風が吹いてきた。成宮龍二! その取り巻き! 俺を復讐などしない奴だと思ったか? 俺はお前がしたことは決して忘れない。ネチネチネチネチ時間をかけて復讐してやる。そうだ。こいつが俺の人生なんてどうでも良いように、俺もこいつの人生なんてどうでもいい。
終わらせてやるよ。龍二。俺はニヤニヤ笑いが止まらなかった。
◇
次復讐スタートです! ★ブクマハートお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます