えっ? リモート入浴ってなに?!

葵はそう言うとスマホを持ったままドタドタと家の中を移動した。

「今私脱衣場にいるんで、悠斗くんもお風呂入ってくれますか?」葵が言う。

「えっ?」俺は素っ頓狂な声を上げる。


「こうやって」

とインカメで葵の全身が見える位置に葵はスマホを置いた。

「私このまま脱いでいくので、リモートで一緒にお風呂に入りませんか?」と葵が言う。


は? ドクンと俺の心臓が跳ね上がる。股間に血が集中してギンギンになるのを感じる。

マジか……葵マジか……今どきの女子高生はこんなこともやるのか。いや、女の子ってこんなに積極的なのか? 取り残されていた……俺だけ。この青春のビックウェーブに。


脱ぎながら葵は言う。

「悠斗くんも脱いでください。あっ! 録画禁止ですよ! 信じてますからね!」

とスマホに向かって人差し指を立てながら顔を赤らめる。


うわああああ!!! マジか!! 俺はスマホを持って風呂場に直行する。まるで熱病にうなされているみたいに。ドカドカ……まるでコミケ開始前の始発ダッシュのように俺は走った。


「あれ? あんたさっきもお風呂に入ったんじゃ」

母親が俺に声をかける。

「もっかい! 汗をかいたんだ!」

俺は言った。股関がギンギンになっているのを隠しながら俺は脱衣場に入る。そしてピシャンっと扉を閉める。


そしてインカメで俺の姿が見える位置にスマホを置く。これで俺と葵はお互いの生着替えをスマホで見れる体制が整った。


ドクン……ドクン……心臓が高鳴る。

「じゃあ一緒のタイミングで脱いでいきますよ。せっのーで。はい!」

と言いながら俺と葵は脱衣場で服を脱ぎ始めた。俺はスマホを遠目に凝視する。凝視せざるおえなかった。スマホの中では葵がテキパキと服を脱いでいた。


まずワンピースを脱ぎ、ブラジャーも脱いで葵は乳首を片腕で隠すような格好になっている。葵は恥ずかしそうに赤面していた。俺は着替えるのをやめていつの間にかスマホを凝視している。

「ちょっと! 私だけ脱いでんじゃん! 悠斗くんも脱いでよ!」

怒る葵。俺は焦ってスマホから離れる。そして俺も服を脱ぎだした。するとふと手が止まる。このギンギンになった股間のものはどうすればいいんだ……俺は思った。


もうこれを俺の履いているボクサーブリーフから出したらどえらいことになるで……水道の蛇口を急にひねった時のホースの先のように、チンチンの先端がバチバチってあらぬ方向に暴れそうな感じがする。ヤバい……俺はこの封印を解けるのか……


「隠すのとか無しだから、全部脱いでね」

と葵がスマホのカメラの前まで近づき葵の顔がドアップになる。


「いや、でも……」

俺は流石に股間を隠した。

「私今全部脱いでるよ。悠斗くんも早くして!」

葵が恥ずかしそうに言う。おいおい、葵のこの顔面ドアップの下は全裸なのかよ! ちょっとスマホのカメラマン頑張れよ! 頑張ってちゃんともっとエロい部分を映してくれよ!


いやこれはもう下心じゃないんた。そうだ。幼稚園の時と一緒だ。幼稚園の時は俺は女の子と一緒に着替えていた。それと一緒なんだ。あまり意識しすぎるな。意識しすぎたら葵にキモっって言われるかもしれないぞ。


俺はブリーフを脱いだ。あぁこれもう駄目だわ。すごいことになってるわ。すいません。もう言い逃れ出来ないほどギンギンです。ハンターハンターの凝のように俺の股間にだけ血液が集中してるんだが……どうすんだよ。これ。


「うわぁ……すご……硬そう……いや、悠斗くんの腹筋のことね」

葵はそう笑いながら言う。


俺は正眼の構えで抜き身の日本刀を構えた。そしてそのまま葵に向き合う。俺はスマホの画面を見る。

「うわぁ!」

と葵が手で股間と乳房を隠した。だが一瞬ピンク色のものが見えたような……


「ご、ゴメン。ちょっと急に恥ずかしくっなって」

バツの悪そうに葵は言った。脱げって言ったのはそっちなのに!


はぁ……はぁ……駄目だ。股間に血が集まりすぎてなにも考えられねぇーー!! 俺は熱にうかされたように頭がボーーっとする。


「葵もちゃんと見せてよ」

俺は言う。

「えっ? ごめん。急に恥ずかしくなって」

葵は言った。

「俺も見せたじゃん! 葵の番だよ! 見せてよ!」俺は囃し立てる。

「うぅ……でも」

葵はペタンと女の子座りをして胸を隠していた。


「ちゃんと葵でオナニーするから!」

俺は言う。

「えっ?」

葵は突然の俺の言葉に驚いた目で俺を見た。


「男って好きな人のことを思ってオナニーするんだよ! オナニーするってことはその人が好きってことなんだよ! だから葵! このままだと俺は他の女の子のことを思ってオナニーするぞ!」

俺は脅迫する。

「えっ? それは」葵は困ったようだった。


「良いのかよ! 俺がクラスメートの中の誰かを思ってオナニーしたら、それはもう精神的な浮気だぞ?」俺は葵に詰め寄る。


「うぁ……それは……ヤダ」

葵は恥ずかしそうに言った。


「誰のことを思ってオナニーして欲しいんだよ!」

俺は詰め寄る。

「できたら……あたしのこと」葵は言った。。


「そうだろう。じゃあどうすればいいか分かるね」俺は優しく言う。

「う……でも……」

葵はまだ躊躇している。ボカン! 俺は苛立ちのあまり壁を殴ってしまった。


「ひぃ!」葵は俺の急変に青ざめる。

「もうスイッチ入ったんだよ! 葵! お前が始めたことだろうが! お前が終わらせろ!」俺は葵に詰め寄る。


「怖いよ……悠斗……」葵は泣きそうだ。

「優しくするよ……じゃあ手をどかして」

俺は言う。


「分かった……どかす……でも」

と言って葵はまた手で大事な部分を隠し始めた。バキンバキン!! 俺は地団駄を踏んで暴れる。こいつマジかこの後に及んで尻込みするとか!


絶対に許さねぇからな! 葵!


「葵! お前は誰でオナニーして欲しいんだ!」俺は怒鳴った。

「えっ?……悠斗くんは私でオナニーして欲しい」葵が涙目で言う。


「腹から声を出せよ!」

俺は怒鳴った。

「悠斗くんは! 私でオナニー……してください……」

語尾が消え入りそうな声で葵は言う。というか言葉の最後の方はまるで聞こえなかった。


「どうすんだよ! このままだったら別の子でオナニーするぞ! それでいいのかよ!」俺は言う。


「悠斗くんは私でオナニーしてください!」大声で葵は言った。

「もっと思いをこめて!」


「悠斗くんは! 私で! オナニー! してください!」

怒鳴り声をあげる葵。スピーカーの声量から絶叫しているのが聞こえた。脳内がしびれる。うおっ……この言葉を言わせた時点で俺はもう人生の勝ち組だろ。普通に考えて。


「葵! どうしたの? なに今の!」

葵の母親らしき声が聞こえる。

「お母さん大丈夫だから! なんでもない!」

「そ、そう」


「じゃあ全部俺に見せて」俺は葵に言った。

「はい」と言うと葵は大事なところを隠している腕をどか……


「ちょっと悠斗! 女の子の声が聞こえたけど!」

とガラッっと躊躇なく母親が脱衣場に入ってくる。


「うわあ!!!!」俺は驚く。

「ねぇ! 女の子かなにか連れ込んでない? 私イヤだよ! 犯罪は!」母親が怒鳴った。

俺はスマホに駆け寄って電源ボタンを押し画面を暗くした。


「誰かいるんじゃないだろうね」母親は怒鳴る。そして風呂場をガラッっと開けて覗き込んだ。


「あんた一回お風呂入ったんだからお湯使いすぎないようにしなさいね!」母親は言う。

「はっ! はい!」俺はコクコクとうなずいた。


次回スマホを使ってリモート入浴します! ★ブクマハートお願いします!

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