第10話 リアルバニーガール

聖女さんことエリザベートさんとメアリーちゃんと三人で手を繋いで並んでアルシスの奥の方に進んでいくと


「ユートちゃんは、どこからきたの?」


「ん〜わかないんだ」


「そうなの?」


メアリーちゃんが、よく解らないような感じに頭を傾げると


「メアリー当分の間ユートちゃんと一緒に暮らしましょうね」


「ほんとなのやった〜。ユートちゃんもおうちにかえったらおねちゃんたちといっしょにあそぼ〜」


「いいよ。いっしょにあそぼ」


聖女さんは、少し悲しんだようにしてたけどメアリーちゃんは、嬉しそうに両手を振りながらはしゃいでいると

人と流れも少なくなってきてアルシスに入ってくる時と同じぐらいの壁が見えてきて門の両端に兵士が立っていて今度は、聖女さんが兵士の人に会釈えしゃくをして三人一緒に門を抜けていくと先ほどの街並みと変わって道が綺麗で広くなっていて大きな屋敷が並んでいる。

遠視するとまた大きな壁があって中には、西洋のお城のような建物が立っている。

もう少し進んで行くと屋敷がどんどんと大きくなっていき

門の両端に石でできた騎士の像が置かれている屋敷に着くと


「ユートちゃん、ユートちゃんおうちについたよ。はやくはいって」


「あらあら」


メアリーちゃんが引っ張って門を抜けて行き石像を鑑定したら『ストーンゴーレム(騎士)』となっていてレベルが30もあった。

敷地内に入ると屋敷に続く道があり周りが庭になっている。

メアリーちゃんに引っ張れながら道を歩いていき屋敷の前まで着くと聖女さんが扉の端にある鐘を鳴らすと少ししてドタバタとした音が聞こえて扉が開くと


「お帰りなさいませ」

「おっお帰りなさいましゃ」


中からメイドが出てきた。

アキバとかにいるなんちゃってとかじゃなくてのビクトリア朝のロングスカートにエプロンドレスの格好で茶色で癖のある髪の高校生ぐらいで気の強そうな女性ともう一人が頭から兎の耳を生やした白いオカッパの髪に先ほど挨拶を噛んで顔を赤くした気の弱そうな中学生ぐらいの女の子二人でが出迎えをしてくれた。

これが本当のバニーガールだよ。

メイドだけど


「ただいま〜」


「お帰りなさいませメアリー様」


ウサ耳メイドの子がメアリーちゃんを出迎えてる横で


「ただいまですわ。旦那さまたちは、帰ってますか?」


「皆様、居間でお待ちしております」


聖女さんの問いかけに気の強そうな子が答えて


「皆様すでにお帰りになっております」


「わかりましたわ」


「エリザ奥様その子が旦那様が、おしゃっていた子ですか」


ウサ耳メイドがこちらをチラ見しながら聞いてきて


「そうよ。すっかりメアリーが、気に入ったみたで放さないのよ」


聖女さんが、微笑みなが自分とメアリーちゃんを見てたので


「ユートです。よろしくお願いします」


メアリーちゃんと手を繋いだまま自己紹介すると


「まだ小さいのにしっかりしてますね。私はこのお屋敷でメイドをしてますネイサです。ほらマーサも」


「あ..は、はい。お、同じくメイドのマーサです」


「しっかりしなさいマーサ。ユート様よりもお姉さんなんだから」


怯えながら自己紹介するマーサを見かねてネイサが、叱ると


「マーサお姉さんよろしくお願いします」


微笑みながらマーサに言ったら


「は、はい」


頬を赤く染めてうつむくとネイサが子声で


「かわいらい子ですね」


聞こえていて苦笑いをしてしまった。


「皆様、居間でお待ちしてます」


「わかりましたわ」


「わかった。いこユートちゃん」


メアリーに引っ張れながら進もうとすると

 

ドッンと


「あうう」


ネイサさんの隣を歩き出したうさ耳メイドがいきなり何もないところで転けてしまった。


「はー。まったくあなたは、いつも何もないところで転けますね。」


「すっいま゛〜ぜん」


「あらあら、マーサ怪我は、ありませんか?」


「う〜大丈夫です。」


このうさ耳は、ドジっ子メイドですか。

2人を鑑定してみるとネイサさんが、一五歳で職業がメイドでレベルが8ある。スキルで『礼儀作法Lv.6』『掃除Lv.5』とあって他にも『教育』『料理』を持っている。

マーサは、一三歳で種族が兎耳人族でネイサさん同様メイドでレベル5ある。スキルは、どれも低いが『礼儀作法』『掃除』『料理』を持っている。

でもまあ本当の職業は、ドジっ子メイドじゃないのか。

また顔を赤てマーサが立ち上がると服を叩いて


「では、向かいましょうか」


ネイヤさんが、歩き出すとその後を追ってマーサもついて行き


「私達も行きましょうか。2人とも」


「ユートちゃんこっち」


聖女さんも後に着いていきメアリーちゃんに引っ張れながら屋敷の中を進んでいく。

屋敷の中は、綺麗に掃除さっれていて貴族の屋敷と言うといろんな絵や壺とかのゴージャスな装飾品あると思っていたけどそれらしいものがそんなに無くシンプルで品があるような飾り付けが、されている。

メアリーちゃんが、はしゃぎながら進んで行くとメイドの2人が、扉の前に着くと扉を叩きネイヤさんが、


「奥様方が、お帰りになりました」


と言いと扉を開けてもらい


「どうぞ」


部屋の中に入っていく。

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