第7話

高瀬はおずおずと椅子に座り、ゲーム画面をあたしにも見えるように傾けてプレイし始めた。



画面上でわけのわからないキャラクターが動き、何かの冒険に出かけている。



次々と出てくるモンスターを倒し、自分のレベルを上げていく。



見ていてもやっぱりちっとも興味は湧いてこない。



それでも、隣の高瀬はとても楽しそうにゲームの内容をしゃべりながらプレイを続ける。



それに対してあたしは「へぇ」とか「ふぅん」とか、どうでもいいような返事を繰り返した。



女子たちの悪口はいつの間にか消えていて、あたしはホッと息を吐き出したのだった。

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