応援コメント

第53話 「先輩達の選挙活動」」への応援コメント

  • この作品が貴重だと思う点が二つあります。
    一つは男子特有の青春の生々しさが赤裸々に書かれていること。
    背筋をなぞられるようなぞわぞわと落ち着かない感じを文字だけで経験できるこの作品がとても貴重に思います。

    もう一つは主人公の蒼汰君に見え見えの下駄を履かせなかったことです。
    現世モノも異世界モノも普段クラスの隅に居る脇役に転機が起こって一躍華舞台に~みたいな小説が多い気がします。それを求める読者さんが多いから人気が出るんだろうとは思いますが、飛躍の過程が余りにも予定調和すぎるというか都合よすぎるというかでいまいち気持ち的に馴染めない作品とも少なからず出会いました。

    この作品では、主役だけどクラスでは主役的な位置づけじゃない蒼汰君がその立ち位置ありのままでテンパっているところが本当に生々しく描かれています。脇役を脇役として消費せず、或いはカースト上位を踏み台として消費せず、蒼汰くんがただただありのまま一生懸命に青春しています。故に、時に痛々しく感じられる場面もありますが、そこを隠さないリアルさが私は好きです。
    物語の裏にあたる美咲さまの視点も絡めることで、よりクラスの一角にあたるスポットに奥行きが増したと思います。
    おそらく作者様もそれを大切に、じっくり書きこんで来たんじゃないかと思います。







    そんな蒼汰君と美咲さまが生徒会!???!??!

    敢えてここに転機を持ってくる手腕、その内容、いいと思います。
    生徒会と無縁な蒼汰くんが生徒会。ここまで読んできた読者のスタンスと、蒼汰君にとっての未知が被って、同じペースで、かつこれまで以上にアタフタを楽しめそうな予感がしますね。
    これまでの日常描写は導火線というかフリというか、神(作者様)のいたずらというか……とにかく、何が起きるのか、何を起こすのか気になるところですが、とりあえず今日はここまでにしておきます。(鼻血)

    作者からの返信

    スーパーなコメントありがとうございます!
    頂いたコメントが嬉し過ぎて、鼻血が出そうです^^

    ひとりの男子高校生の日々を楽しんで頂けるストーリーになっていたら、本当に嬉しいです。


    丁度、ここから物語が大きく動き出します。
    これまでの事も、もちろん生徒会の事も、これからのストーリーに色々と関わって行きます。


    これからも、ちょっと懐かしい様な高校生活と、
    「おいおい」「えぇぇ……」「ちょっとちょっと……」的な恋愛模様、
    そして「男はこれだからねぇ……」という、ダメな感じを楽しんで頂けたら、とても嬉しいです。

    ありがとうございます



    磨糠 羽丹王(まぬか はにお)