第25話 「卑劣な印綬」
ローブを被った老婆の前で、裸のミントが意識の無い男に
老婆は男の印を消す方法を思いついた日から、男の上に裸のミントを跨らせ、
男の体は最初の頃は全く反応しなかったが、徐々に血色が良くなり、尿を垂れ流すだけだったモノも、時々反応を示す様になってきた。
そして、男のモノがミントと行為が出来る程になったのを確認すると、ミントに命じ直ぐに男のモノを受け入れさせたのだ。
「
「……お
ミントは老婆が自分に命じている事が、嫌がらせや
老婆の方もミントを服従させる様な事はせず、枯れた婆には無理だからとお願いしていたのだ。
行為自体は
だが、二人は至って真面目な理由で、意識の無い男に性的な刺激を与え続けてきたのだ。男の意識を回復させると言う目的の為だけに……。
老婆とミントは共に過ごすうちに、いつしか祖母と孫娘の様な仲になっていた。
彼女の顔には、蹄鉄の形をした
ミントに怒られた老婆は苦笑しながらその場を離れ、部屋の隅からミントの頑張りを見つめていた。
ミントは男の耳に口を寄せ、聞こえている事を信じて、何やら
しばらくすると、彼女は何かを感じ取ったのか、腰の振りを一段と激しくし始めた。
嬌声を上げ、自からが絶頂に達する事を男に聞こえる様に叫ぶ。
そして、ミントが上気した顔を老婆の方へと向け、微笑みながら男の上から立ち上がった。
彼女の足の間から男の精がポタポタと垂れ落ちている。
老婆が嬉しそうに駆け寄ると、男は
男が
恐らく意識を戻させずに、衰弱させて殺すつもりだったのだろう。
この印を消す方法はひとつだけ。男自身の精の
意識を失い体の反応が殆ど無い状態では、ほぼ不可能だと言える。
だが、老婆の知恵とミントの献身が身を結んだのだった。
「何とも
老婆が男に
男達を誘拐した話まではミントに聞いていたが、洞窟内で何が行われたのかまではミントは知らなかったのだ。
水場で身を清めて来たミントが、老婆の
男は目が合うと微笑みながら手を伸ばし、ミントが手を握ると優しく握り返した。
男は彼女の名前がミントである事を知っていた。数日前から声は聞こえていたのだ。
「ミントさんありがとう。君のお蔭で生き返る事が出来たよ」
「ううん。私があなたに酷い事をしたから……」
「悪いのは君じゃない。俺の名前はターコス。体が回復したら、何かお礼をさせてくれ」
「うん」
「それと、もし嫌じゃ無ければ、今度は意識がある状態で……」
「えっ? ああ! うふふふふ」
何となく良い雰囲気の二人を見ながら、老婆が呆れたように呟いた。
「二人とも。助けてやったのは、
老婆の家に明るい笑い声が響き渡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます