第14話 「パクティ達の楽しみ方」

 外の光が届かない洞窟の中に篝火かがりびが焚かれている。

 打ち込まれた杭に大の字に繋がれた男達が、揺らぐ灯に照らされていた。

 男達は彼らを拘束するもの以外何も身に付けていない。

 頭に袋を被せられ、口は布で縛られている状態だ。

 彼らはうなり声を上げる事しか出来なかった。


「うーうーうるさいね! 騒ぐなら大事なモノを切り落とすよ!」


 男の下半身にナイフを当てている女の怒鳴り声が洞窟内に響き。モノに当たる冷たい感触に男達の唸り声が止む。


「あーあ。こんなに小さくなってぇ。女どもを襲っていた時の勢いは何処に行ったのかねぇ」


 男達を嘲笑する様な笑い声が上がり。男達を見降ろす女冒険者達は、この先が堪らないといった感じで、小瓶に入ったピンク色のドリンクを嬉しそうに回し飲みしている。


「ふふっ。可哀想だから。こいつらにも何か飲ませてあげな」


 パクティに指示され、ドリアとゴウヤは男達に取り付くと、口を縛る布の隙間から怪しげなドリンクを飲ませ始めた。

 男達は喉が渇いていたのか、与えられた飲み物を一気に飲み干している。

 その姿を見ながらパクティ達の口の端が釣り上がった。

 実は男達が飲まされたのは、セロリィ嬢の父親ズッキーがサキュバスを買う時に飲んでいたものと同じドリンクなのだ。


 しばらくすると、男達が腰をもぞもぞと動かし始めた。

 その動きを見て、女達が男達の足の間へとしゃがみ込む。

 先ずはドリアが男のモノを幾度も指で弾いて刺激し、その様子を見ていたゴウヤとパクティも別の男をのモノを弄り始める。

 男達は女達がモノを弄り始めると動きが止まり、指で刺激される度に腰が浮き上がっていた。 

 そして、女達の手でいじられる度に、男達の意思とは裏腹に、下半身のモノが次第に天井を向き始めていた。


「おやおや、こんな時に欲情してるのかい! みっともない男達だねぇ」


 パクティが男のモノを強くしごくと、男が堪らず情けない声を漏らす。

 身動きが出来ない男達の起ち上がったモノを、女達は笑いながらいじり続けた。

 女達は男に屈辱くつじょくを与えるかのように、しばらく弄っては手を放し、刺激に反応してビクビクと動くモノを、嘲笑するかの様に指で弾くという事を繰り返している。


「馬鹿な男なんてこんなもんさ。どんな状況でもおっ勃てやがって。さあ、こちらの好きな様に楽しませて貰おうかね」


 パクティは下着を脱ぐと、おもむろに男にまたがった。

 そして、天井を向いてビクつくモノをつかみ腰を沈める。

 パクティの行動にドリアとゴウヤも後に続いた。

 媚薬の効果が出始めたのか、女達は恍惚こうこつの表情を浮かべながら、快楽に任せて腰を振る。彼女達の待ち望んだ宴が始まったのだ。




 淫靡いんびな嬌声が洞窟の中に響き渡るなか、パクティにまたがられていた男が唸った。


「おやおや、もう逝ったのかい? 情けない奴だねぇ。ピマン回復!」


 ピマンが男のモノをつまみながら、局所に治癒魔法を掛ける。

 するとしおれかけていたモノが、直ぐに天井を向いた。


「こういう魔法の使い方も有るんだよ! 私ら全員が楽しみ尽すまで、萎れてる暇は無いよ!」


 パクティが笑いながら男のモノを掴み、待ち切れないといった感じで再び腰を沈める。

 その後も男共が逝く度に、ピマンが局所に治癒魔法を掛け回復させ、直ぐに行為を再開させた。

 四人の女達は代わるがわる楽しみ。男達の精が尽き果てても、モノだけを回復させ、夜が明けるまで自らの欲望を満たし続けた。

 セロリィ嬢に指示された目的を果たす為に……。

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