第36話 始め!
僕と
お互いの目の前にあるテーブルで、お好み焼きを焼くのだ。言い換えれば勝負の舞台だ。背後にあるテーブルの上には板とシートが置かれ、簡易的ではあるが厨房代わりになっている。そこに今日の対決に必要な材料を互いに全て乗せた。
審査員役の
今日のお好み焼き対決で焼くのは6枚だ。昨夜までの普賢象先輩と雅姉ちゃんとの話では5枚を焼いて、そのうち3枚は審査員である
菊枝垂さんのお爺ちゃんが急遽審査員に加わる事になったから6枚に増えたけど、僕は10枚プラスアルファの材料を用意してきたから全然問題ない。
今日のお好み焼き対決は、3人または4人の評価を得ないと勝ち名乗りを上げられない。シビアな見方をすれば、お互いの身内が2人ずつだから、相手の身内の誰かの舌を唸らせないと勝てなくなったとも言える。静香姉ちゃんが口では「中立」を言っておきながら、実際には『
菊枝垂さんには申し訳ないが、
「始め!」
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