第17話 永遠の17歳
「・・・はーい、以上でホームルームは終わりだけど、あと5分したら高校生としての学習が始まるから頑張ってねー。高校生の本分は学習よー。授業は遊びじゃあなくて学習というのを忘れないでねー。授業が終われば好きにしていいけど、決してハメを外さないように気うをつけなさーい。それじゃあ、帰りのショートホームルームでお会いしましょう!」
朝のショートホームルームは
えっ?どうして?たかだかクラス担任の授業くらいで落胆するな?
あー、それはですねえ、昨日のロングホームで「茶道部の顧問になりました」と言ったんだけど、7組のみんなから「何で茶道部の顧問になったの?」と逆質問され、答えをはぐらかしたつもりが、何と裏千家の上級の許状、簡単に言えば免許を持っている事をポロリと言ってしまったから、女子からは一斉に「
そんな大学を卒業したての高砂先生が1年7組を出て行って、ほどなく今日の1時間目の国語の教科担任である、
最初に簡単な自己紹介があったけど、1年5組のクラス担任で、3月までは浜砂市立高校の3年生を担当していて、今月からは母校に国語教師として戻って来たと言ったから、一斉に「おおっ!」とドヨメキが起こった程だ。5組から8組までの国語を担当しているから、
相当美形な先生だから、教壇の真ん前の席の
でも、大変申し訳ないけど僕は早晩山先生の年齢も、どうしてノーメイクなのかも、その本当の理由を知っているんだよねえ。
ただねえ、午後の6時間目の体育は僕にとって地獄だった。体育は男女別で8組の男子と合同でやるけど、1年6組担任の
そんなこんなで今日の7時間の授業が全て終わり、高砂先生の帰りのショートホームルームも定時キッカリに終わって下校になった。
1年生が正式な入部届を出すのは今月中が期限だから、4月中は体験入部の形で全ての部や同好会に参加して全然OKだ。ただの見学でもいいし、手毬姉ちゃんや青葉さんのように入部前提で練習に参加しても全然問題ない。
僕は最初から帰宅部のつもりだし、アーリーも「『Vチューバー同好会』というのを自分で立ち上げる気もないし、かと言って『釣り部』は金がかかるからなあ」と言ってるから、今のところは帰宅部が濃厚だ。
僕は真っ直ぐに帰るつもりだったけど、まさかこの後にとんでもない事件に巻き込まれる事になるとは、全く予想してなかった・・・
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