お姉ちゃんとライバル
第13話 姉妹喧嘩(?)
“トントン”
(シーン・・・)
“トントン”
(シーン・・・)
“ガチャリ”
「おーい、
「・・・・・ (
「早く起きないとお姉ちゃんは怒るわよー」
「・・・・・ (陽光君、まだまだ熟睡中です)」
”ムニュ”
「いーーたたたたたたたたたたたー!」
「おっはよう!!」
僕は今日も夢世界から無理矢理現実に引き戻された!しかも左の頬を
僕の左頬を抓った人物は右手を僕の頬から離したけど、眼は完全に笑ってます!
「陽ちゃん、早く起きなさいよー」
「はあ!?まだ6時にもなってないだろ!」
「ノンノン!早起きは三文の得よー!」
「
「うっ・・・ま、まあ、カーテンを開けると陽ちゃんの寝顔を拝めなくなっちゃうからあ」
「僕の布団に上に乗って起こすくらいなら、カーテンを開けて起こして下さい」
そう、
「ノンノン!それだと冬は陽ちゃんが起きる時はまだ暗いから却下です!」
「はあああーーー・・・」
「折角だからあ、お姉ちゃんと二度寝しようよー。目覚ましが鳴るまででいいからあ」
「勘弁して下さい!
「大丈夫大丈夫!
ちょ、ちょっと雅姉ちゃん!何を考えてるんですかあ!!
「・・・あのさあ、うるさくて寝れないじゃないの!私は誰かさんと違って睡眠は十分に取りたい派なの!」
いきなり僕の部屋の入口付近で大声がしたから僕も雅姉ちゃんも声がした方を見たけど、そこにはパジャマ姿の手毬姉ちゃんが立っていた!しかも何故か枕を左手で持っている!!
「あれー、毬ちゃん、今日は目覚まし無しで起きたのお?」
「隣の部屋であんな大声でワーワー言ってたら誰でも起きます!」
「その割に昨日は目覚まし時計が鳴ってても起きなかったのは誰かなあ?」
「さ、さあ、誰の事ですかあ?」
雅姉ちゃんは仕返しとばかりに手毬姉ちゃんに向かってニヤニヤしてるけど、手毬姉ちゃんは明後日の方向を向いて口笛を吹いてるぞ。
「・・・早起きは三文の得よー」
「ウルサイ!私はまだ寝足らないから、ここで寝させろー!」
そう言うと手毬姉ちゃんはベッドに突進して雅姉ちゃんを突き飛ばした!そのままベッドの上に飛び乗ったけど、手毬姉ちゃんは雅姉ちゃんに向かって『あっかんべえ』をやってる!何を考えてるんですかあ!!
「ちょ、ちょっと何をするのよ!」
「目覚まし時計が鳴るまで、ここで寝させてもらう!」
「あー、それはずるーい!陽ちゃんの許可を取ってないのに卑怯よ!」
「雅お姉ちゃんの方こそ、陽君のベッドに勝手に上がり込んで何を考えてるのよ!」
「陽ちゃんはお姉ちゃんに起こされたくて寝てるんです!それを起こしに来ただけです!」
「はあ!?そんなの屁理屈よ!」
「あらー、それなら毬ちゃんが陽ちゃんを起こせばあ?」
「あれーっ?いいの?ホントにやるわよー」
「目覚まし時計でも起きない人が6時半より前に自分で起きれるのかなあ?」
「うっ・・・」
「しかもー、いつもの事だけど、目覚まし時計で起きれなかったのを『陽ちゃんが起こしに来なかったのが悪い』とか責任転嫁してるのにねえ」
「ウルサイ!明日は絶対に6時前に起きて陽君を起こしてやるう!」
「ほー、大きく出たわねえ。じゃあ、明日は毬ちゃんに権利を譲ってあげる」
「その権利、有難く使わせてもらいます!」
「じゃあ、早くベッドから降りなさーい。陽ちゃんが迷惑顔だよー」
「それとこれとは別問題!私はここで二度寝します!」
「それはお姉ちゃんが許しません!」
「ウルサイ!私はまだ寝たいんだあ!!」
おい!頼むからベッドの上できょうだい喧嘩(姉妹喧嘩の間違い?)するなあ!僕は起きたくても起きれないんだぞ!!
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