7. 家
昔住んでいた家は、首都圏のとある駅から徒歩10分ほどの距離にある小さな一軒家だ。
電車1本で都心まで1時間もかからず、近年はベッドタウンとして注目度が上がり、人口も増加傾向にある街にあった。
父が築数年の中古物件を購入した時、ウチは3組目の入居者だった。
30年ほど住んで結局手放すことになったが、リフォーム後もなかなか買い手がつかない。数ヶ月後にようやく現れた購入者も、やはりすぐ手放してしまったそうだ。
狭さや古さが原因ならそもそも購入しないと思うのだが、ローンを組んで購入したのにすぐ手放す理由が分からない。
なぜ人が居着かないのだろう。
―終―
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