離れている時間-When you are away-

─────本当は、365日24時間一緒にいたい。


でも、彼女にも用事というものはある。それに、一人でリラックスする時間も欲しいはず。


そんな時は、さすがの僕も自重して、ちゃんと1人にさせてあげたい。それくらいの我慢はする。


でももちろん……完全に離れている訳にはいかない。


彼女の動向は見逃さない。


何かあったら危ないからね。


ちゃんと僕が見守っててあげなきゃ。


僕が最近彼女にあげたネックレスには、GPS機能がついている。


動作確認しているけれど、今のところとても高性能で、かなり優秀だ。


ショッピングモールで立ち止まってネックレスを見ていた君を、僕は見ていた。


珍しく長時間眺めていたね。それくらい魅了されていたんだね。


彼女が立ち去ったすぐ後には、もう僕は買うと決めていた。


僕が、プレゼントしてあげる。


そう・・・それから毎日つけてねって言ったら、毎日つけてくれているね。


いい子だね。


ちゃんとこれからもつけていてね。


じゃないと君の居場所が分からなくなるから・・・


離れている時間は、近くにいる時以上に、君のことを見てあげないとね。


歩いている時の君、働いている時の君、友達と笑い合う時の君・・・どんな瞬間も見逃さず、


いつでも、眺めていたい。

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