おやつの時間 -Snack time-

もうすぐ君が帰ってくる。


そんなワクワクする時間は、君が最高の笑顔になってくれるように、最高の安心を提供できるように─────


彼女が大好きなお菓子を作って待っていてあげる。


ケーキにマカロン、甘いもの、かわいいもの、美味しいもの…


スイーツが大好きな君。お腹いっぱいご飯を食べても、スイーツがあると知ると目を輝かせて食べたいと言い出す君。


かわいい。


愛おしい。


今日も、美味しいお菓子、作るからね。


とっておきの──────


隠し味は、何にしようかな。


惚れ薬とか、簡単に手に入ってしまったらいいのに。


・・・でーきた。


───────ガチャ


あっ、帰ってきた♪


「君の為に、とっておきのお菓子を作ったよ」


「はい、どーぞ」


君は嬉しそうに僕が作ったマカロンを口に入れる。


柔らかく噛み、おいしいと微笑む。そして・・・


「なんか、・・・眠い・・・・」


ん、今日は効果が早いな。


「どうしたの?疲れてるのかな。休んでいいよ・・・」


君の身体を持ち上げ────そっと寝室に運んであげる。


ゆっくりお眠り、大好きな姫。

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