203皿目 ささみの香草焼き

 たかがささみ、されどささみ。


 この料理には時間がかかる。まずささみに薄くマヨネーズを塗りつけて、一晩おくところから始まるのだ。筋が気になる人はこの時点で取っておくといい。原理まではよくわからんが、マヨネーズで漬けることでぱさぱさになりがちなささみがふんわりジューシーになる。料理本から得た知識である。


 さて寝かせる時間が終わったら、ささみの水分をふき取り、両面にクレイジーソルトとか、その類似品とかを振る。最近は肉用のスパイスソルトなんかも売っているので、それでもおいしい。この辺はお好みで。そして表になる部分に、もしあればでいいのだが、ローズマリーやバジルなどを振りかける。ローズマリーは鶏肉と相性がいいハーブである。ほんとにおいしくなるのでお勧めだ。乾燥のやつでいいから、鶏肉が好きな方には常備していただきたい。

 これをアルミホイルで包んで焼く。理想は「くっつかないホイル」だが、ない場合は適当にカットしたキッチンペーパーを下に敷いて焼くとくっつかない。焼くとき、ホイルの中に料理酒を少々入れると蒸される格好になるのでなおいい。

 たまにホイルの中を確認して、焼きあがったらホイルごととりだしていただく。スパイスの香りが食欲をそそる、おかずにもつまみにもできる一品だ。

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