166皿目 クリームチーズ

 四角くてアルミでくるまっているやつ。


 と言ってもおつまみ・おやつ用の小さいやつではなく、多分チーズケーキとか焼く人が使う大型のやつ。バターよりでかい。マーガリンのパックくらいある。

 以前住んでいたところの最寄りのスーパーで輸入品らしきそれが常に売られていたのだ。ナントカチーズって書いてあったから厳密にいうとクリームチーズではないかもしれないが便宜上そう記す。自分にケーキを焼く趣味はないとは言わないがチーズケーキは焼かなかった。

 ではどうやって食べていたのか。

 そのままである。

 アルミの包装を開いてカレースプーンで切り分けて食べる。ねっちりした口触りとほのかな酸味、乳製品のコク。いわゆるプロセスチーズとはまた違うおいしさである。余った分は包装を閉じてまた明日とかに食べる。一時期毎日のように食べていたんじゃないだろうか。我ながら変なやつだと思う。


 最初に違うといったがおつまみ・おやつ用の小さいやつも好きだ。くちどけが滑らかで商品によってはいろんなフレーバーがあり、それもまた楽しい。舐めるようにちびちび食べながらワインなんかあると最高だ。ワインも長らく飲んでいないな。今晩あたり買いに行こうか。

 

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