82皿目 鰹節入り肉そぼろ

 昔読んだ料理本のレシピ。

 

 その本はゆえあって手放してしまったので、完全再現することはできないが、大体こんな感じかなあというおぼろな記憶と勘で作っている。

 まずはフライパンに少量の油を引き豚ひき肉を炒める。合い挽きでもいいぞ。火が通ってきたら、そこに酒、みりん、砂糖、しょうゆなど「そぼろにこれ入れたらうまくなるんじゃないか」というものを入れて煮詰める。水分が減ってきたら、ここからが最大のポイントなのだが、たっぷりの鰹節をいれてよく混ぜる。

 鰹節がうまみを含む余計な水分を吸い取り、また鰹節からもうまみが出る。うまみを追加しつつ流出させない、素晴らしい発想である。


 この肉そぼろだが、本当に万能選手で、ご飯にかけてそぼろ丼にするのはもちろん、炒飯の具にもいいし、小口切りのネギなどあしらって酒のあてにするにも向いている。なんたって味が濃いからね。

 タッパなど密閉容器に入れれば、冷蔵庫で3日ほど日持ちする。冷凍はやったことないのでちょっとわからない。まぁとにかくおいしいので、作る量と家族構成によっては消費量的な意味で日持ちしないこと請け合い。

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