61皿目 みょうがの天ぷら
母の好物らしい。
自分はみょうがを細切れにしてポン酢ひたひたにしたやつをちまちまつまむのが好きなのだが、逆に言うとそれ以外知らないため、母に「好きなみょうが料理ある?」と聞いてみた。そして返ってきたのが「みょうがの天ぷら」だった。
詳しい作り方を聞いたところによると、まずみょうがを縦半分に切る。小麦粉をよくまぶし、その次に水で溶いた小麦粉の衣をつける。粉を一度つけることによって、衣が絡みやすくなるそうだ。そのうえで、よく熱した油で揚げる。油がもったいないので自分は揚げ焼きだが。
ひと口嚙むと「ぶわー!」とみょうがの香りがきてみょうが好きにはうれしいが嫌いな人には拷問だろう。周りの花びらみたいな皮が粉付けたり衣漬けたりしている間に剥がれてくるのがちょっと難だが、それはそれで一緒に揚げてしまう。本体ほどそれらしい香りはないが、野菜天として十分においしい。そもそも一人暮らしだと揚げたての天ぷらを食べる機会がかなり限られてくるので御馳走である。副次的に発生した揚げ玉もさくさくっといただく。旨し旨し。
ほかにみょうがの食べ方というと、タコのカルパッチョにみじん切りをかけるとおいしいぞ。
広がれみょうがの輪。
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