39皿目 塩漬け肉(後)
今回は塩漬け肉の調理方法など紹介していきたい。
まずそのまま焼いてうまい。塩漬けだから味がついているわけだし、水分が抜けることで肉も締まって旨味が凝縮された感じで、生肉を焼いたのとはまた違った味わいがある。野菜やきのこなどと炒めてももちろんおいしい。ちょっと一工夫して、薄切りにしたのに片栗粉をまぶして揚げ焼きにしたりすると酒のあてにとてもよい。唐揚げの仲間みたいになるわけだ。
もし蒸し器を持っているなら、塊ごと蒸しあげてもいい。特に鶏肉だと、ほろほろして食べやすいので「ささみの酒蒸し」などおすすめだ。
次は細かく刻む。パスタやスープ、炒飯の具などに重宝すること請け合いだ。スープの場合肉から塩気が流れ出るので、入れる量にもよるがスープのほうの塩気を若干抑えるといい。
ここからは保存後半戦の戦い方。鶏肉はそうでもないが、豚肉のほうが日数が経つと腐らなくても独特の匂いが出やすい。気になる場合は香辛料を使って匂いを和らげるに限る。定番の黒コショウもいいし、バジルもいい。なんかよくわからなかったらスーパーのスパイスコーナーで肉向けのシーズニングミックスを買ってみたり、スパイスの瓶に「おすすめ料理」が書いてあるのを見て合いそうなのを探すのも楽しい。個人的にはナツメグが好き。
塩漬け肉、簡単便利でおいしいので是非作って味を確かめてみてほしい。
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