第17話

『いざ尋常に……勝負ッッッ!!!』



 開幕の声音が高らかに、スタジアム中を震撼させると同時。

 身を低く構えた桜子さくらこが地を這い、蛇の如く距離を詰める。

 詰める間合いは三〇メートル。周囲の視線を置き去りとする速度なれば、薄桃の刀身が獲物を捉えるに秒とかからぬ。

 状態諸共、浮き上がる刃が司馬の喉元へと迫り──


「気が早い、ですね」

「チッ……」


 二人の間で火花散らすは二振りの刃。

 常ならば低姿勢から突然の突撃に、姿を見失うのも無理はない。

 しかして相手は司馬国近しばくにちか。予選の全てを難なく切り抜けた強者が一騎。

 手早く視線を落として桜子の姿を確認し、振り上げられた刃へ合わせるように重斬刀で迎撃。結果、先手必勝瞬殺の策を鍔競り合いの形へと落とし込んだのだ。

 思わず舌打ちを零した桜子も、正面からの打ち合いは分が悪いと力を緩め、押し込まれるように距離を離す。


「攻勢には出ない……か」

「わざわざ馬鹿正直に打ち合うか」


 弧を描く軌道で攻勢のタイミングを図りながら、桜子は一人ごちる。

 軽粒子を用いた光刃刀はクリスタル発振部へ負荷をかけ、射出口から粒子を加工した簡易クリスタルを発生。それを纏うように軽粒子を循環させることで機能を果たす。一方重粒子の場合は技術的ハードルの高さから簡易クリスタルの形成を行わず、代替として射出口を二ヵ所とすることで循環を行っている。

 故に司馬の重斬刀も両の発振部の間、切先と柄を繋ぐ部位としてカーボンナノワイヤーを採用して光刃同士の鍔競り合いを可能としている。

 軽粒子を上回る出力に、既存品よりも取り回しに優れた司馬重工製最新機種の専用改造カスタム


「だけど、動き回る手合いとはやり慣れていない……!」


 甘粕の部屋で眺めた録画データ。

 碌な参考にならないと大部分を切り捨てた不良品であったものの、唯一利用できる部分があるとすれば、未知の戦術。

 戦闘が成立したとは言い難い相手では成し得ない、一撃離脱の機動戦。

 それこそが、か細い勝利の光を掴む最短経路に他ならない。

 薄桃の刃が床を擦り、擦過傷で焦げ目が広がる。

 司馬は一定の速度と距離を維持して駆ける桜子を目で追い、正面で捉えるために姿勢を逐一構え直す。

 足を止めている司馬に一息で詰めれるかは怪しく、助走がついている桜子ならば容易に叶う絶妙な距離感。攻めに転じるには厄介な間合いであると、司馬は奥歯を噛み締めた。


「ハッ!」


 短く息を吐き、桜子が再度距離を詰め一閃。

 柔肌を撫でる程度の意図か、互いの光刃を軽くぶつけ合うと早々に側面を抜けて弧を描く。牽制のつもりかと司馬が訝しみ、身を捻って後を追う。

 更に半円を刻んだ辺りか、再度桜子が突貫。


「こッ……のッ」


 一瞬のスパークが視界を白色に染め、やはり手応えを実感するよりも早く桜子は後方へと通り抜けた。

 かつての戦いに於いて、好戦的な気質の目立った桜子が二度も安い攻め手を見せれば、嫌でも一つの単語が脳裏を過る。一定の距離と速度を維持する周回軌道もまた、単語の指し示す意味とは合致した。

 即ち、一撃離脱ヒットアンドアウェイ

 彼女が持久戦に持ち込むとは思えないものの、現段階で他の意図を推測しようにも考察材料に不足する。


「とはいえ」


 制服をはためかす桜子を一瞥し、殊更ゆっくりと息を吐く。

 口元を揺蕩う白煙が熱を帯び、体内に蓄積した不快感諸共に放出。

 三度、突貫した桜子へ注ぐ視線は鋭い。


「──は?」


 最高速へ加速する中、桜子は視界に収めた信じられない光景に間の抜けた声を漏らす。

 理由は何か、答えは単純。


『し、司馬選手……得物たる重斬刀を、手放したぁ?!』


 レオンハルトの素っ頓狂な言葉に呼応するかのように、観客席からもどよめきと動揺が駆け抜ける。

 戦いの最中に己が武具を手放すななど、今日日小学校で習う基礎ですらない大前提。専用の繊維で粒子結合や熱を分散せねば重症の危険すらある粒子武器に、無手で挑むなど愚行の極み。

 だというのに。その脅威を誰よりも理解し得る軍産複合体の御曹司だというのに。


「馬鹿にしてんの……?」


 司馬は体勢を落として右腕を腰の辺りに添え、半身で拳法の構えを取る。

 無論のこと、これまでの選抜戦に於いて、彼が拳で戦闘活動を継続した試しもなし。

 付け焼刃にしても自棄が過ぎる行為に、桜子は侮蔑の色を瞳に滲ませて加速。

 適性検査の時の成功体験を引きずっているのか。ならば今この瞬間を以って、過去の出来事であると証明するのみ。

 一歩踏み込み、桜子は更に加速。

 音の壁を突き破り、一足で司馬を刃の間合いに捉える。

 横薙ぎの一振りは寸分違わず、司馬の校章を目掛け──


「当然、そこを狙う」

「は、あぁッ?!」


 司馬が静かに告げた刹那、桜子の視界が反転する。

 確かに捉えていたはずの司馬が姿を消し、代わりに天井より眼下を照らす灼熱の照明が視界を焼く。そして背を突き抜けて内臓にまで浸透する衝撃に肺を圧迫し、内の呼気を吐き出す。

 理解が及ばず気が動転する中で逆光を背負う少年の姿、そして彼が固めた右拳が本能的に桜子の身体を動かした。


「クッ、ソおぉッ!」

「……外しましたか」


 身を捻って床を回り、制服を掠めた拳に冷や汗を流して桜子は身体を起き上がらせた。

 他方、司馬は冷静に逃がした獲物を凝視し、床に亀裂を加えた拳を引き戻す。


「え、あ……な、投げられ…え?」

「柔術。流石に初の実践ではこれが限界です、か」


 どこか予想の外を出ない、といった印象を受ける司馬の言葉で漸く自分が巴投げされたと理解した桜子が奥歯を噛み締める。

 自然と紡がれた悪態は本心をも代弁した。


「そんな安い、実験染みた手で終わって堪るか……!」

「未知の手による混乱ももう期待できず……ならばやはり、決着を担うはこれですね」


 言い、司馬は足元に転がした重斬刀を手に取る。設定を調整しているのか、少なくない時間を手元から放れていたにも関わらず、赤黒の粒子は淀みなく循環を継続する只中。

 振り下ろした拳を払う司馬を眺め、少女は円環軌道を再開した。

 ただでさえ役に立ったとは言い難い録画データでこそあるが、ここに来て司馬が隠していた技能スキルの存在も示唆されたとあっては、最早害悪以外の何物でもない。

 碌に試合を成立させることさえ叶わなかった連中を恨めしく思い、内心で苦虫を噛み潰した。


「せめて手札の一つくらい吐き出させてから負けろっての……!」


 如何に個人専用の改造カスタムが施されているといっても、重斬刀は実体部分が多い分重量面で遅れを取らざるを得ない。

 故に、機動力で明確なアドバンテージを持つ自身が一撃離脱の機動戦を仕掛けるのは正しい選択。

 少なくとも、実戦の最中では最善手を選び続けていると確信を以って骸銘館桜子は行動する。


「そらぁッ」

「この……!」


 背後を取り素早く距離を詰めるも、半瞬先に気づいた司馬の重斬刀に遮られる。

 斬りつける勢いのままに離脱し、素早いステップを交えて円形移動を続行。


「そう、そして再び時間を稼ぐ」

「なッ?!」


 視線の先には、今まさに切先を突きつけんと構えた司馬国近。

 腰を捻って直撃を避けるものの、なおも掠めた右脇に制服の端が飛ぶ。


「何度も繰り返せば学ぶさッ」

「ッ……だったら応じるだけの──!」


 待ちが主体であった司馬が攻勢に出るなど思慮の外でこそあるが、零距離クロスレンジでの斬り合いならば取り回しに優れる自身が優位。

 故に突然の変調で見せた動揺を早々に引っ込めると逆手の刃を振るい、司馬の胴体を狙う。

 誕生する白光は重斬刀に遮られた証。

 腹立たしさに歯を噛み締める時間さえ惜しいと、身体を逆回転。反動で右側を切り裂くべく腰を捻る。


「あぁッ?」

「ッ……!」


 立てられた左腕を、ロンゲラップを握った右手へとぶつけられ、勢いが殺される。

 とはいえ直接殴られたにも等しい一撃に苦悶の表情を浮かべながら、司馬は歯を剥き出しにして右手に力を込めた。

 その起こりを把握するには、桜子はやや平静が欠如している。


「あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッッ!!!」

「まず、がッ……!」


 力任せの横薙ぎ。

 戦術性の欠落した、暴力の具現たる一撃が桜子の左脇を穿ち、直撃した灼熱が体内を焼き尽くす。

 凡そ御曹司の立場にも、恵まれた地位にも相応しくない獣の咆哮がスタジアムの大熱狂すらも掻き消し、振り抜いた一撃が哀れ贄と化した桜子の肉体を弾き飛ばす。

 床を跳ね、滑り、至ることの三〇メートル。

 得物を手放さなかったこと、校章が破損していないのが奇跡といった勢いの中、突きつけられたロンゲラップの刀身がワックスがけ後の床を焼きつつ衝撃を殺す。

 額を切ったのか、右側に赤が混じる視界が好機とばかりに距離を詰める司馬を捉える。


「随分と荒い……御曹司だなぁ、司馬君ッ?!」


 自らを鼓舞する荒げた声を上げ、身体を起こして桜子は迎撃姿勢。

 先制は突きの司馬。桜子、ロンゲラップを叩きつけて軌道を逸らす。

 後手桜子、左のストレート。狙うは司馬の顔面だったが、しゃがむことで回避。

 風が髪をなびかせる中、次の一手は軌道を逸らされた刃の起き上がり。桜子、状態を逸らすことで右肩を掠める程度に留める。

 反動を活かして桜子、右手の振り下ろし。司馬、敢えて距離を詰めることで適切な効果を阻害して身体で突き出す。


「がッ……!」

「フゥ……!」


 短く息を吐き、体勢の崩れた桜子へ刃を構える司馬。

 気休め程度に取り回しを改善すべく、短く握り締めていた柄を引き延ばす。今こそが必殺の姿勢で挑む時だと、決着へと至る最終盤だと経験と本能の両面で理解したが故に。

 たたらを踏みつつ距離を稼ごうと数歩後退るが、勝機を見出して突撃した司馬から離れられる訳もなし。

 空を裂くは足を薙ぐ一閃。


「こ、のッ……!」


 桜子は跳躍で回避、否。

 

 反射で防御姿勢を取った桜子を、意図的に戦略へ嵌めた状況で見逃す訳もない。

 滝を登り竜へと至る鯛の如く、返す刀が天空を上りて少女の胴体を抉る。薄桃の光刃も、赤黒の剣閃が相手では部が悪い。

 しかし。


「校章は斬り損ね……いや、守られましたか」


 彼女も最優先で保護すべきものを把握していたか、防御に加えて状態を逸らしたことで校章への直撃を回避されていた。


『おぉっとぉ、ここにきてぇきょお烈な一撃が炸裂ぅッ。骸銘館選手は立て直せるかぁッ?』


 だからこそ実況が司馬の有利を語りこそすれ、決着を告げるブザーは未だその口を硬く閉ざす。

 それでも、桜子は重粒子の直撃が二発と限界が近いに違いない。


「ハァ……ハァ……ハァ……ッ」


 事実、今にも折れそうな姿勢で辛うじて立ち、血が止め処なく溢れる右肩を抑える様は満身創痍と呼ぶに相応しい。制服も黒く焦げ、擦過傷も多数とあっては試合後に買い直しは必須であろう。

 倒れてない、気を失っていないというだけで風が吹くだけで床と接吻しそうな程に、彼女は消耗している。口内を切ったのか、荒れた呼吸の合間に血が零れていた。

 祝刀祭の規約に於いて、一定以上の血が校章に付着すれば敗北。また故意に自身の血を相手の校章へ付着させてシステムを誤認させるような戦法も反則と規定されている。即ち、彼女は司馬の胸元へ手を伸ばすことも封じられているということ。

 ただ、桜子の視線。


「ッ……!」

「……」


 狂的に、飢えた獣を彷彿とさせる桜の瞳が、戦意は失われていないと声高に主張していた。

 左手を突き立て、爪を突き立て、繊維諸共に肉を抉る。

 そうでもしなければ、自らの意識を保てないのか。傷口を自主的に広げる行いに、司馬も油断なく構えを維持する。


「ッッッ……ハァッ……!」


 左手を乱暴に払うと、周囲の床に鮮血と多少の肉をばら撒く。

 儀礼程度の意味しかなかろうとも、それで戦う意志が研ぎ澄まされるならば、無価値などでは断じてない。だからこそ、息を荒げていても急いで攻め立てることなく、一定の姿勢を維持する。

 桜子は爪が割れることも厭わぬ力で荒々しく床を掴むと、再度の三点姿勢。

 帆の如く掲げられた薄桃の刀身が一際強い光を放ち、柄が力任せに握られる。


「ハァ……ハァ……そろそろ、温室育ちの御曹司君には……辛いんじゃ、ないかな」

「何を。半死半生の相手に言われたくはないですね」

「だったらさ……なんでそんなに、汗を掻いてるの?」

「……!」


 僅かな空気の淀み。動揺を隠すことに失敗したか、頬を滴る水滴が一つ。

 碌に動くことのない迎撃主体で打倒してきた少年が、今回に限っては攻勢に赴いた。その上、激しい連撃に一撃離脱の桜子への応対は心身共に少なくない疲労が蓄積した。

 相手が作戦に嵌まった事実に、黒髪の少女は露悪的な笑みを浮かべる。


「それじゃあ、そろそろ決着としようか……」


 血に濡れた左指が変色。

 力を込めて突撃の姿勢に赴くも、元より赤に染まっていれば気づくはずもなし。

 頭の中では秒針が一秒、また一秒と時を刻む。

 これ以上待たせるな、早く、早く。勝利の二文字と共に骸銘館桜子の名を刻ませろ。

 逸る気持ちを抑える必要は最早皆無。ただ、己が望む結末のために奔放し、駆け抜けるこそが最適の時である。


「御曹司君ッ!!!」


 五指が、そして両の足が地を蹴り、擬人化した獣性が解き放たれる。

 距離が詰められ、振るわれる刃の乱舞。


「ぐ、この……あッ……!」


 司馬もまた大柄な得物を大きく動かそうとはせず、剣閃の先へ置くことで致命傷を避ける。しかし疲労故か完全に防ぎ切るには反応が遅く、僅かばかりの擦過傷が肉体に蓄積していく。

 一方で桜子は今が最大にして最後の好機だと、残存体力を振り絞って後先考えぬ激しい攻勢。

 薄桃の刃が中空に幾つもの軌跡を刻み、赤黒の刃と合わさって幾重ものスパークを放つ。

 先に耐え切れなくなったのは、の肉体。


「か、はッ……!」


 俯き、体勢が崩れ、口から零れ出すは二酸化炭素を存分に吸った鈍い色の血。

 形振り構っていられないのは相手も同様か、司馬も乱暴に腰を捻って重斬刀を振り上げる。切先の果てには、当然動きを止めた少女。

 唸りを上げて迫る赤黒の刃を、左腕を振り上げる反動で回避。当然、避け切れぬ掌が灼熱に晒されるが、大きく動いた司馬の隙を突けるのならば安い対価というもの。


「なッ……!」

「……」


 刃の切先を正確に、校章を掲げた右胸へと。

 やや不自然な姿勢でこそあるが、ロンゲラップの出力であらば砕くに充分。

 精神が時の経過を置き去りにし、肉体を乖離して加速する。

 粒子の奔流を一粒単位で認識し、薄桃に照らされた司馬の驚愕が生々しいまでに伝わる。僅かに後退っているのか、それでも己が得物が校章諸共に胸元を抉る方が早い。

 走馬灯にしては不思議なタイミングであるが、焦らされているのは好みではない。

 桜子の思いが通じたのか、それとも否か。

 やがて時は正常に作用し、肉体と精神の時間軸が同調する。

 互いの刀身が消え去る、という瞬間に。


「は?」


 判を押すかのように校章を殴る柄。

 しかしてそこに意味はなく、ただ男性の硬い胸盤の感触が帰ってくるだけ。

 激闘に冷水をかける最悪の事態に、桜子は顔を上げて周囲へ憎悪の眼差しを注ぐ。

 誰が決着の邪魔をしたのか。僅か数瞬の結末すら待ち切れぬ愚者は、いったいどこの誰なのか。

 ところが桜子の激情とは裏腹に、観客席からは困惑よりも歓声が湧き上がっていた。


「何、これ?」


 当事者と観客に於ける致命的なまでの齟齬。

 その正体は実況のすぐ側、二人の上半身が向き合う電光掲示板にあった。


『骸銘館桜子、肉体不調によるレフェリーストップ』


 興奮と熱狂に包まれた熱が、急速に冷却していく。

 周囲の盛り上がりとは反比例に血の気が引く様は、さながら自分だけ裸で南極へ放り出されたかの如く。

 間の抜けた大口が力強く、或いは乱暴に噛み締められると、奥歯の砕けた音を気にも止めずに感情を吐き出す。


「ふざけんッ……!」


 僅か一文字。残りただ一つの文字を口にする気力さえも尽きていたのか。

 命啜る血染め花を中空に晒し、たたらを踏む。ふらつく足取りで膝から崩れ落ちると、全身に滾っていたはずの何かが丸ごと抜け出た。


「骸銘館ッ。おい、しっかりしろッ。骸銘館ッ!」


 遥か彼方、彼岸の果てより聞こえし声音を最後に、桜子の意識は泥中へと沈んでいった。

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