四皿

「いらっしゃい!お一人ですか?カウンター席にどうぞ。メニュー持ってきますね。」店の女将さんが元気な声で言った。

「くそ。失敗したか」木下は店の中にいた。木下は外に出たはずなのにまた店の中にいた。木下はカウンター席についた。メニューを受け取り開いた。

「いつもオレは選択肢を間違えるんだ仕事もプライベートも。何でだ。」木下はいらだっていた。

「すみません。ラーメン・半チャーハン・餃子ください!」木下は言った。

このメニューでも外に出られなかった。様々な組み合わせのメニュー、ラーメン・餃子、チャーハン・餃子、ラーメン・チャーハンを試したが外に出れない。

「すみません。全部ください!ラーメン、チャーハン、餃子、ラーメン・半チャーハンください!」木下は言った。

木下は全部食べた、おなかがパンパンだ。

「お会計お願いします!」支払いを済ませた。

「全部選択したんだ。これが正解だろ。」ドアを開けて外に出た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る