第2話
「ほら、ここが司と父さんの新しい家だよ」
「………え?」
待ってくれ。なんだ?この豪邸は
「え、有栖さんって金持…ち……?」
「あらぁ、言ってなかった?私♡有栖大学病院の社長よ〜♡それと、有栖さんじゃなくてママって呼んでね♡」
は!?有栖大学病院ってあの!?
………どうやら父は凄い人を捕まえてきたようだ。
「おかえりなさいませ奥様」
一人の少し年老いたおじいさんがそう言うと周りにいた人たちが一斉に「おかえりなさいませ!!」と言った。
「………すげぇな…」
「これが毎日あるからなれてね♡」
まじかよ。
「………おかえりなさい。母上」
奥から中学…?高校…?生くらいの男の子が出てきた。
「あぁ、ただいま。林檎」
「……………………」
無口な子だな……
「えっと…有栖さ……じゃなくて、母…さん?」
「ママ」
有栖さんは笑ってそう言った。
圧のある笑顔だ。
…………怖いな
「えっと、ママ……あの子は?」
「あぁ、この子は私の息子♡有栖林檎よ。ほら、林檎?ご挨拶は?」
「……こんにちは。お初にお目にかかります…有栖林檎と申します…」
すごい礼儀正しい…お辞儀も綺麗だな。
「えっと、卯坂司です…」
とりあえず自己紹介してお辞儀をする
「まぁまぁ、立ち話もなんだし中に入ろうよ。」
「そうですね♡司くん行くわよ〜」
「あ、はい!」
俺は慌てながら二人についていった。
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