第2話 菜々子SOS2

 アメリカが報復で中国に核ミサイルを撃ち上げた。

「いけない! 打ち落とさなくっちゃ!」

 菜々子は出撃する。デビル・スーツ・バエルに身を包み光エネルギーをぶっ飛ばし空を飛んでいく。

「世界の平和は私が守ってみせる! いけ! 拡散メガ粒子砲! 当たれー!」

 菜々子は粒子砲の引き金を引いた。無数に分散された粒子砲が放たれる。

「ドカーン!」

 粒子砲の3、4個が核ミサイルに命中し空で大爆発を起こし、キノコ雲が上空でできる。

「ふう~。一仕事を終えたら疲れちゃった。帰ってどら焼きでも食べよう。」

 菜々子は帰路に入る。


「放射能除去装置はどこですか?」

「そんなものないよ。」

「ええー!? 3000年の地球では稼働しまくりですよ! 一人に一台の時代ですよ!」

「そんな科学力2021年にはねえよ!」

「そんな!? じゃあ、どうやって放射能汚染を防ぐんですか!?」

「方法はありません。」

 チーン。

「そんなー!? それでは私は大気汚染の手伝いをしてしまったというのですか!? ああー! 地球を呼ぼしてしまった! 私はなんて罪深いんだ! うおおおおおおおー!」

 菜々子は地球を汚染したことを後悔した。

「そんな大袈裟な。そこまで自分を攻めなくても大丈夫だよ。」 

 心配するチタマ。

「美味しい! どら焼き!」

 過ぎたことは気にしない菜々子。

「立ち直り、早!」

 菜々子は甘い物には目がなかった。

「菜々子ちゃん。他に栗まんじゅうにきんつばもあるわよ。」

 親切なチタマママ。

「はい。遠慮なく、いただきます!」

 過去の地球にやって来て和菓子の甘い味を初めて知った菜々子であった。

「菜々子お姉ちゃん食べ終わったら遊ぼうよ。」

 チタマの妹の海。

「いいですよ。何をして遊びますか?」

「おままごと!」

「おままごと!? 何かの作戦名ですか!?」

 3000年の菜々子は生きるために毎日戦っていたので発想が戦争基準である。

「違うよ。お父さんとお母さんと子供の役を決めて日常の生活をおくるの。そこにお父さんの浮気相手の愛人が殴り込んできて家族の危機を迎えるの。」

「な、なんていう高度な戦略シュミレーションゲームなんだ!? まさか!? 侵略者までいるなんて!? 恐るべし! おままごと!」

「どこまで破天荒で天然ボケなんだ。」

 菜々子は大袈裟な天然ボケのカワイイ女の子。


「見つけたぞ。バエル。」

 菜々子が楽しく家族団らんしている姿をチタマの家の外で見ている者がいた。

「ゴエティアを裏切ったらどうなうか教えてやる。」

 悪の組織ゴエティアの刺客のウァサゴである。

「手始めにこれでもくらえ!」

 ウァサゴは植木鉢を菜々子に投げつけた。

「ギャアアアアアアー!」

 悲鳴が聞こえてくる。

「やったか!?」

「誰だ!? 植木鉢を投げた奴は!? 危ないじゃないか!?」

 植木鉢はチタマに命中した。

「この時代の地球では植木鉢が空から降ってくるんですね。勉強になります。」

「そんな訳あるか!」

 しっかりメモる菜々子。

(今、微かにデビル・スーツの気配を感じた様な?)

 菜々子は少し嫌な予感がしていた。

「チッ。あと少しの所で邪魔が。こうなったら次の手だ。いけ! 野犬ども! ウァサゴ・ヒプノーシス!」

「ワンワン!」

 ウァサゴは催眠術で犬たちを操り菜々子を襲わせる。

「ギャアアアアアアー!」

 悲鳴が聞こえてくる。

「やったか!?」

 悲鳴が聞こえてくる。

「なんで家の中に犬が入ってくるんだ!? しかも俺のお尻を噛むな!?」

 犬はチタマに噛みついた。

「この時代の地球では勝手に犬が家の中に入ってくるんですね。勉強になります。」

「メモらんでいい! しっかり戸締りしろよ!」

 吠えるチタマ。

「そんなに怒らなくても。こんなに可愛いのに。ね~。」

「ワン。」

「ロボット犬以外の生身の犬を私は初めて見ました。毛がフサフサで可愛いですね。」

 菜々子は犬の頭をなでなでして飼いならしている。犬もまんざらではない。

「ぬぬぬぬぬっ!? バエルを狙っているのに、あの人間が邪魔をする!? ええ~い! 忌々しい! 私の暗殺の邪魔をするというのなら、先に人間を殺してしまおう! ウァサゴ・サイコキネシス!」

「ブーン!」

 今度はウァサゴは車を操りチタマの家に突っ込ませようとする。


「この気配はデビル・スーツ! やはり誰かがチタマを狙っているんですね!」

 いいえ。狙われているのは裏切者のあなたです。

「ええー!? 俺が狙われているの!? どうして!?」

 驚くチタマ。

「はい。きっとチタマを漢字で書くと地球になりますからね。アハッ!」

「なんじゃそれ!?」

 呆れるチタマ。

「安心してください! 私が地球もチタマも守ってみせます! そのために未来から私はやって来たのですから!」

 菜々子は犬の世話をやめて立ち上がる。

「チェンジ! デビル・スーツ! バエル!」

 菜々子の衣装が私服からデビル・スーツに変わる。

「ドカドカドカ!」

 チタマの家に車が突入してくる。

「ギャアアアアアアー! 車が突っ込んでくる!?」

 恐怖するチタマ。

「私に任せて下さい!」

 菜々子はメガ粒子砲を構えエネルギーを圧縮する。

「地球は私が守ります!」

 菜々子は引き金を引いた。

「ドカーン!」

 放たれたメガ粒子砲のエネルギー破が車を破壊してチタマの家の内側から外までの穴が開いた。

「どうです? 私は地球を守りましたよ。」

「家の中でメガ粒子砲を撃つな!」

「アハッ!」

 笑って誤魔化す菜々子。

「おかしいですね。未来の地球では生き残ることが最優先なんですけどね? 文化の違いですね。アハッ!」

 3000年の地球は戦いの日々である。

「菜々子はこの世界の地球のことを学ぶ必要があるね。」

「はい。プリンを開けたら蓋を舌で舐めることを覚えました。美味しいんですよね。蓋についているの。アハッ!」

 菜々子はチタマの家で変な知識ばかり覚えている。

「誰だ!? 菜々子に変な知識を教えた奴は!?」

 もちろんチタマである。

「その前にデビル・スーツを倒してきます。」

「がんばって。菜々子。」

「はい。私は地球を守ります。菜々子! 行ってきます!」

 菜々子は背中のリュックサックから光エネルギーをロケット・エンジンのようにまき散らしながら空いた家の穴から飛び立っていく。

「煙突どころか、今度は横穴が開いてしまった。リフォームする時は屋根にカタパルトでも必要だな。」

 チタマの家は穴だらけ。


「出てこい! デビル・スーツ!」

 菜々子は上空で叫ぶ。

「来たな。裏切り者。」

 そこにウァサゴが姿を現す。

「何者だ?」

「私は悪の組織ゴエティアのウァサゴ。バエル、おまえを抹殺するために未来からやって来たのだ。死んでもらうぞ!」

「そうはさせるか! 返り討ちにします! 私が地球の平和を守ります! ロード・トウ・ピースです!」

 バエルとウァサゴの戦いが始まった。

「くらえ! ビームライフル!」

 菜々子はビームライフルをウァサゴに向けて放つ。

「フン。ビームライフルか。だが当たらなければどうということはない。ウァサゴ・ファントム。」

 ウァサゴの姿が消える。

「なに!? ウァサゴが消えた!?」

「どうだ? 姿が見えなければ攻撃を当てることはできまい。嬲り殺してやる。」

 ウァサゴは姿を消して菜々子に迫る。

「ギャアアアアアアー!」

 菜々子は姿の見えないウァサゴの短剣で攻撃され切り刻まれる。

「このままでは負けてしまう!? 何とかしなければ!? でも見えない相手にどうすれば勝てるんだ!?」

 窮地に追いやられる菜々子。

「死ね! バエル! そして地球も滅びるのだ!」

 ウァサゴは攻撃の手を緩めない。

「そうだ。私が倒されてしまったら地球が滅びてしまう。決して諦める訳にはいかない。こうなったらあれをやるしかない!」

 菜々子は決死の覚悟で勝負に出る。

「死ね! 裏切り者!」

 ウァサゴが菜々子にとどめの一撃で攻撃してくる。

「いくぞ! ウァサゴ! くらえ! 拡散メガ粒子砲!」

 菜々子は見えない相手でも当たる確率が上がるであろう拡散メガ粒子砲を放つ。

「ワッハッハー! どこを狙って撃っている! そんな当てずっぽうが当たるものか!」

「当たらなければ当たるまで撃つだけです! 私のエネルギーが全て尽きるまで! バエル・地獄のメリーゴーランド!」

 菜々子は回転しながら四方八方に拡散メガ粒子砲を終わることなく撃ちまくる。

「ギャアアアアアアー! バカな!?」

 無数の拡散メガ粒子砲のエネルギー破をかわしきれなくなったウァサゴに遂に命中する。

「そこか!」

 攻撃が当たり姿を現したウァサゴに菜々子はビームサーベルを構え突進する。

「しまった!?」

 菜々子のビームサーベルがウァサゴを貫通した。

「私は地球を救います! あなたが暗殺稼業なんかしなくてもよい笑顔が溢れる地球を守ってみせます。滅びの未来の地球の運命を変えてみせます!」

 菜々子は固い思い出ウァサゴを突き刺す。

「バカな!? この・・・・・・私がやられるなんて!? ギャアアアアアアー!」

 ウァサゴは爆発して倒された。

「ロード・トウ・ピースです。アハッ!」

 菜々子に笑顔が溢れる。

「ふう~。これで一安心です。お腹も空いたので帰って栗まんじゅうをいただきましょう。アハッ!」

 菜々子は光エネルギーを拡散メガ粒子砲を撃ちまくることによってエネルギーを使いまくった。


「なに?」

 海辺で水着を着てバカンスを楽しんでいる悪の組織ゴエティアの面々。

「なに? ウァサゴが倒されただと!? まさか!? 姿なき暗殺者ウァサゴが破れたというのか!?」

 アモンの炭酸コーラーが入った紙コップが握り潰される。

「やるな。バエル。」

「感心している場合か! 我々の任務が遂行できていないのであれば、過去の地球を堪能していられないではないか! まだ潮干狩りやスイカ割りもやってないんだぞ!」

 アモンは過去の地球を満喫したかった。

「あ、日焼けの後が出来た。セクシー!」

 呑気な悪の組織ゴエティアの刺客たち。

「大丈夫だ。既にガミジンが向かっている。」

「おお! あのガミジンか! 奴ならバエルを必ずや倒してくれるだろう! 悪夢を見るがいい! バエル!」

 既に新たな悪の組織ゴエティアの刺客が菜々子に迫っていた。

「そうと決まったら海の家でたこ焼き食うぞ!」

「私はイカ焼きだ!」

「サーフィンやりたい! サーフィン!」

 悪の組織ゴエティアのメンバーたちは過去の地球でしたいことリストの予定が1年先まで埋まっていた。


「さ、寒い。」

 その日の夜。穴の開いたチタマの家では夜風が涼しく吹き荒れていた。チタマは寒くて眠れない。

「それにしても菜々子はよく眠っていられるな。」

「グーグ―、スヤスヤ、zzz。」

 菜々子は少しいびきをかきながら熟睡していた。3000年の地球ではどこででも、どんな状況でも眠れる時に眠らなければ生きていけないのだ。過酷な環境が菜々子をどこででも眠れる戦士に育てた。

「地球を救う前に、我が家にこれ以上、穴を開けないでくれ。とほほほ・・・・・・。」

 肩を落とし落ち込むチタマ。

「う・・・・・・んん・・・・・・。」

 菜々子は夢を見ていた。


「お父さん・・・・・・お母さん・・・・・・行かないで! 菜々子を置いて行かないで!」

 菜々子の夢は亡くなったお父さんとお母さんの両親の夢だった。

「菜々子。強く生きるんだよ。」

「きっと楽しいこともあるからね。菜々子、幸せになるのよ。」

 優しい言葉を娘にかける両親。

「嫌ー! 私を一人にしないでー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 菜々子の夢の中でお父さんとお母さんは消えていった。


「ハアッ!?」

 菜々子は真夜中に目を覚ました。すごい冷や汗を額や首筋に書きながら、うなされて飛び起きた。

「ギャアアアアアアー!? 死体が生き返った!?」

 その様子に驚くチタマ。

「言っておくが俺は何もしていないぞ!? おまえの寝込みを襲おうとか、キスしようとか、おっぱいを触ろうとか何もしてないからな!?」

 自己弁護するチタマ。

「私が怖い夢を見たのはあなたの性でしたか。チタマの変態。チンタマ最低。」

 菜々子は怖い夢を見ていた。

「大丈夫か? すごくうなされていたが。怖い夢でも見たのか?」

「はい。私のお父さんとお母さんが暗闇に消えていく夢でした。」

「嘘~ん。寝言で「シュークリム! エクレア! 私の分を食べないでー!」って叫んでいたけど。」

 菜々子の寝言と夢はリンクしていなかった。

「そんな夢なら見て見たいです。アハッ!」

 菜々子に笑顔が戻る。

「菜々子のお父さんとお母さんって、どんな人?」

 チタマは菜々子の両親のことを尋ねてみた。

「私の両親は・・・・・・いません。」

「え?」

 実は菜々子の両親はいなかった。

「私はただの人間の遺伝子と人型ロボットの合成体のようなものなので、私に親はいません。未来の地球では生命の誕生はみんなそうです。純粋な人間と人間の交尾で赤ちゃんができることはありません。あまりにも地球が汚れすぎて、生き抜くためには人は人では無くなりましたから。」

 過酷な3000年の地球。

「そうなんだ。俺にはまったく想像できないわ。」

 チタマは頭が悪かった。

「どうして私がいもしないお父さんとお母さんの夢を見るのか不思議ですね。もう一度同じ夢を見ることがあったら尋ねてみましょう。もしかしたらゴエティアのデビル・スーツの仕業かもしれません。」

 話がまとまるとチタマと菜々子は再び眠ることにした。


「どうだ? 私のガミジン・ドリームは。バエル。裏切り者は夢の中で追い込んで精神的に参らせてやる。殺すのはそれからだ。ワッハッハー!」

 悪の組織ゴエティアのデビル・スーツのガミジンがチタマの家の屋根からあいた穴から部屋の中を覗いていた。

「さあ! もう一度夢の中で両親の夢を見せてやろう! いない親に出会って戦意を削いでやる! ガミジン・ドリーム!」

 結構悪い奴ガミジン。


「菜々子!」

「菜々子!」

 再び夢を見た菜々子はガミジンの性で存在しない両親の夢を見せられる。

「お父さん! お母さん!」

 菜々子は両親との再会を本当に喜んでいる。

「会いたかったよ! 私は一人っきりじゃないんだ! 私にもお父さんとお母さんがいるんだ! ウエ~ン!」

 夢の中では半人半ロボの菜々子の目から涙を流しながら家族三人で抱き合っている。

「・・・・・・。」

 この予期せぬ出来事にガミジンに作り出された菜々子のお父さんとお母さんの方が戸惑って顔を合わせている。

「・・・・・・菜々子。私たちはあなたの本当のお父さんとお母さんじゃないんだよ。」

「え?」

「私たちはゴエティアのガミジンが作り出した幻なんだよ。ごめんね。菜々子。」

 善意の呵責に耐えかねた夢の中の菜々子パパと菜々子ママが真実を話し始めた。

「大丈夫です。私にお父さんとお母さんはいませんから。アハッ!」

 菜々子は天涯孤独な工場生まれの女の子であった。

「それでも、この夢が覚めるまで私のお父さんとお母さんになってくれませんか?」

「え?」

「なぜだか、なんだか分からないんですけど本当のお父さんとお母さんに会えたみたいで、私、本当に幸せなんです!」

 菜々子は初めて家族の温かさに触れて嬉しかったのだ。

「菜々子! 何ていい子なんだ! おまえは私たちの子供だ!」

「そうですよ。夢の中の家族。なんて素敵な響きなんでしょうね!」

 菜々子の両親も菜々子を自分たちの娘だと認めた。

「やったー! お父さん! お母さん! 大好き! アハッ!」

「ワッハッハー!」

「私たちも菜々子が大好きよ!」

 菜々子、家族の団欒を手に入れる。


「あいつらは何をやっているんだ!?」

 夢を扱うゴエティアのガミジンの予期せぬ展開が菜々子の夢の中で怒っている。

「裏切り者と仲良くするなんて信じられない! あんな失敗作共は処分してやる!」

 ガミジンが菜々子の夢の両親を攻撃する。


「ギャアアアアアアー!」

 急に菜々子の両親が苦しみだす。

「お父さん!? お母さん!?」

 菜々子は両親を心配する。

「これはガミジンの仕業だ! ギャアアアアアアー!」

「ガミジンはあなたの家の屋根の上にいるわ! ギャアアアアアアー!」

 菜々子の両親は苦しみながら消されていく。

「嫌! 行かないで! お父さん! お母さん!」

 菜々子は涙ながらに両親に手を伸ばす。

「菜々子! 幸せな一時をくれてありがとう!」

「がんばれ! 私の娘! 菜々子!」

 完全にガミジンの性で菜々子の夢の両親は消えてしまった。

「お父さんー! お母さんー!」

 菜々子の叫び声が夢の中をシャウトする。


「ハアッ!?」

 菜々子は目覚めて飛び起きる。

「ウワアアアアアー! ゾンビが起き上がった!? 悪霊退散! 悪霊退散!」

 また不埒なチタマがうなされていた菜々子を見守っていた。

「すいません。チタマ。今はあなたに構っている暇はありません。」

 礼儀正しくフル菜々子。

「チェンジ! デビル・スーツ! バエル!」

 菜々子はバエルに変身する。

「ガミジン! 人の夢で悪さをする、おまえだけは絶対に許さないぞ!」

 菜々子はハイパーメガ粒子砲を構え光エネルギーの圧縮チャージをする。

「え? ここ俺の部屋の中なんですけど・・・・・・。」

 菜々子がメガ粒子砲を構えているのはチタマの家の中である。

「チャージ100パーセント完了! 菜々子! 撃ちます!」

 菜々子はハイパーメガ粒子砲の引き金を引いた。

「な、なに!? 光が!? 光に呑み込まれる!? ギャアアアアアアー!」

 ハイパーメガ粒子砲はガミジンを一瞬で消滅させた。

「ドカーン!」

 もちろんチタマの家の屋根は消し飛んだ。

「私が地球の平和を守ります! ロード・トウ・ピースです。アハッ!」

 菜々子はガミジンを倒した。


「夜空の星々が綺麗だ。・・・・・・雨が降ったらどうするんだよ!?」

 チタマの家は屋根が無くなった。

「また夢でお父さんとお母さんに会えたらいいな。zzz。」

 菜々子は星々に見守られながら眠りに着いた。

 つづく。

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