第27話 「1.いざ京都・転」

 優しい探偵〜街の仲間と純愛と〜

 ーーー京都編❶


 木村探偵事務所に彩花が現れた。僕らは事務所ソファで彩花と相談した。彩花には、僕から、凛の一部始終を話す。

 また彩花から、大知が未だ連絡が皆無である旨を聞く。

 実家、知人、どこを探しても、居ないとの話なのである。


 彩花とさらに話し合い、得られた方向性は以下の2つになる。


 1つ目は、「凛の生い立ちを探るために京都に行く」である。

 凛が何かを隠しているのではないか…。気にかかるのが、凛の話した「大知が、私にとって」である。

 私達とは?普通に考えたら、家族?親しい友人?などにとってもなのでは?わからないけれども。

 だから、京都に調査にいくのだ!

「旅費は実費頂きます」

「お願いします」

 彩花は真っ直ぐに僕らの眼を見て言った。



 2つ目は、失踪している大知の捜索である。僕らが大知を見つけ出して、大知から直接に真意を聞いたら1番いい、しかし、簡単にみつからないだろう。実家の金沢もいずれ洗わなければならない。



 ーーーー彩花が帰ると僕はすぐさま、恋人の美幸に連絡した。


 「今週、土日空いてたよね?」


 「金曜日にうちに来るんだよね?」


 「いや、それが京都に行かないといけない」


 「え?!」


 「美幸も一緒に来てくれないか?桃介は行かないよ」


 「旅行ね♫」


 「そうそう」


 「美幸は1泊2日で帰ればいいよ」


 「僕は京都に何日かはいるよ」


 「わかった。いいよ。美味しいもの食べたいなあ」


 「じゃあ10月8日金曜日、仕事何時に終わる?」


 「早く上がるよ」


 「じゃあ19時頃の新幹線取るから、東京駅に集合しよう」


 「わかった。楽しみにしてる」


 「まあ楽しいかは、わかんないよ」


 ガチャ


 「先生、何で僕は行かないわけです?」


 「すまん。旅費も2人分は、大変だしな。俺が、基本は、京都調査は1人でやるよ」


 「はあ」


 「美幸はおまけ。しばらく、デートしてなかったしね。一緒に旅行に行けたら良いとは思っていたんだよ。緊急事態もやんだし今しかない」


 「そっすか。じゃ、お任せしますよ」

 桃介は、何か複雑な表情を浮かべていた。


 


 ★  ★  ★  ★  ★  ★


 こうしてついに大展開の地方遠征。舞台は東京の大塚から、京都府、もしくは金沢市に話は展開されていくのであ〜る。ユー○ールであ〜る!吉○里帆ちゃん大好きであ〜る!


 いや、僕は美幸が好きですよ、一途に。

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