第26話 「大塚の夜窓から」

 街のあかりがキレイで横はま〜ブルーライトよこ〜はま〜♫


 いや、大塚な!往年の名曲で始まりました、始まりました、今晩は!(ここまでポピュラーな名曲は使って良いよね。)


 大塚に夜が来る。ネオン街の大塚だ。風は緩やかに吹き付け、やや夜になると涼しくなったこの頃だ。



 彩花がパートで働く保育園の仕事を終えてから、事務所を訪れる予定。


 僕らは束の間の夜食を買ってきて食べている。

 桃介もそろそろ勤務になり、桃介にはランチみたいなものである。


 桃介はソファにちょこんと座りコンビニで買ってきた、ミニサラダパスタをすすっていた。


 僕は「ミートソース大盛り」を啜りながら桃介を見る。 


 「ミニサラダパスタに、ミニサラダに和風ドレッシング、ヨーグルトか………。ふむふむ。」


 「って、ダブルサラダかよ!というか、桃介は女子か?お肌が気になるお年頃か?」


 「まあまあ。落ち着いて。ダイエットです。カロリーOFFですよ。」


 「まあな。俺も最近に2キロ太ったから気にしているよ。俺も持病あるし気をつけないと。」


 「そうですよ、美幸ちゃんのお父さんになりたくないんですか?」


 「いやまあな。いやまて、美幸のお父さんは熊本にいるからな。俺はなるなら夫だ。」


 「ま、そっすね。」


 「しかしあれな新しい総理大臣決まるみたいだな。」


 「はあ。ソーリダイジンというのはアレですか。コーローダイジン?っていうんですか?あれより偉いんですか?病院がお世話になるのはコーローダイジンでしたっけ。」


 「桃介、高校時代に俺の社会の授業聞いていたのか?勘弁してくれよ。(呆れ顔)」


 「内閣総理大臣は、大臣より1番に偉いのよ。リーダーだからな。保育園のお子様でも知ってる。看護師試験に現代社会は無いのか?しかしだ、まてよ……看護師にとってはナイチンゲールが1番偉いかな。うーん。」


 「ははははははは。知ってますよ。」


 「は?!」


 「ジョーク(笑)」


 「舐めんなよ、桃介。教育者を舐めたらいかん。舐めたらいかん何事も。」


 「投げたらいかん何ごともでしたっけね。」


 「うんうん。それな。いや、待てよ。ちゃんと謝んなさい。」



 「すみませんでした〜。」


 「いや深くは、根には持たないタイプだから安心しなさい。」



 「そういえば前に、コンビニのたかちゃんに聞いたんですけど、コンビニに可愛い新人さん入ったらしいです。たかちゃん好きみたい。」




 「あっ。前に居たな。瞳ちゃんじゃない?」


 「そう。ひとみ、って言ってました。」


 瞳ちゃんは30歳くらいの少し日焼けしたような健康的な美人さんだ。介護職だったみたいだが、今は辞めてコンビニに働いてるみたい。


 「ならさ、焼き鳥大吾に呼んで、キューピットにならんといけないな。」


 「はあ。しかし2人ともバイトですね。生活も大変ですよね。」


 「うーん。そこはな、たかちゃんも頑張ってもらいだな。彼は仕事ができるし中途採用の就職活動したら、受かると思うんだよ。応援したいよな。」


 「僕も看護師だから、仕事はいつでもつけるけど、やっぱり資格は頼りになりますよね。」


 「まあなあ。俺は、教員免許、保育士あるがどうなのかなあ。塾は社会科は採用してくれないんじゃないかな。数学は全く苦手だし。」


 芸は身を助ける、資格は大事な世の中。そんな雑談をしていたら、ドアを開ける音がした。





 「木村さん、桃介さん!」

 彩花である。


 続く











 ※引用する人、物、全てに私は敬意を持ちながら引用しています。ユーモアは誤解を受けやすい部分もあるのではないかと想像はしますがご理解宜しくお願いします。

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