第5話 「吉田桃介」

 ここでやはり相方、吉田桃介よしだももすけについて話したい。追加だ。足立区竹ノ塚生まれの28歳。


 桃介は看護師ながら今はホストだ。そして探偵助手である。


 なかなかホストらしからぬ。ホストと言えば人をだますようなイメージかもしれない。全く違う。人生いろいろ、人間も色々だ。彼は実に誠実好青年で、とにかく優しい。モテ男なのだ。


 さほどイケメンとかというと、僕とどっこいだ。

 特徴を挙げるなら、とにかく恋愛に純情で真面目、女性の見方が彼と10年は年がはなれているのに不思議と合う。


 また実に天然。僕以上に真面目に、人に優しく、たまに僕は乱暴さをたしなめられる。

ボクは優しいんだけど、自己主張が強いからたまに人に優しくないのである。


 桃介は「木村先生、だめっすよ」

 

 すぐ年上の僕に注意する。たまにやはり教え子だから、「先生」って今でも言われる。


 簡単には吉田桃介はそんな奴である。


 またこの探偵物語は、街のひと、仲間をしっかり描きたい。だから、日常人間ドラマである。謎解きドラマに留まらないのである。

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