第30話 令和5年4月 野菜の生育状況及び価格見通し

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野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年4月)について


目的

産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化。

野菜の供給及び価格の安定を図る。



方法

農林水産省による東京都中央卸売市場への聞き取り。

14品目の野菜の生育状況、出荷及び価格見通し。

東京都中央卸売市場外への流通物も同様の傾向。



◎今月のおすすめ :なし



生育は概ね順調で、価格は平年並みとなる見込みです



◎今後の生育、出荷及び価格見通し


注)見方について


主産地( )書きは令和4年4月の入荷シェア

出荷見通しは(平年(直近5か年平均)比)

上・出荷見通し 4月前半/後半

下・価格見通し 4月前半/後半

「平年並み」とは平年との比率が80%以上、120%未満のこと


順調 = 普通、問題がない状態

良好 = 普通より良い状態


矢印は1月からの出荷量推移



品目  : だいこん(→↓→ →)

主産地 : 千葉(78%) 茨城(11%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : にんじん(→→→ →)

主産地 : 徳島(80%)

育成  : 細物傾向

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : はくさい(→→→ →)

主産地 : 茨城(97%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : キャベツ(↑→↑ →)

主産地 : 神奈川(43%) 愛知(37%) 千葉(17%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : ほうれんそう(→↑→ →)

主産地 : 茨城(46%) 群馬(33%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : ねぎ(→→↑ →)

主産地 : 千葉(33%) 茨城(21%) 埼玉(19%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : レタス(→→→ →)

主産地 : 茨城(60%) 兵庫(11%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : きゅうり(→↓→ →)

主産地 : 群馬(24%) 埼玉(23%) 宮崎(18%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : なす(↑↓→ →)

主産地 : 高知(56%) 福岡(18%) 熊本(11%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : トマト(→→→ →)

主産地 : 熊本(29%) 栃木(27%) 愛知(12%)

育成  : 遅延

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : ピーマン(→↓→ →)

主産地 : 茨城(47%) 宮崎(24%) 高知(12%)

育成  : 順調

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : ばれいしょ(→→→ →)

主産地 : 鹿児島(64%) 北海道(27%)

育成  : 小玉傾向

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : さといも(→→→ →)

主産地 : 埼玉(61%) 千葉(13%)

育成  : 収穫及び貯蔵が完了

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み



品目  : たまねぎ(→→→ →)

主産地 : 北海道(43%) 佐賀(41%)

育成  : 遅延

出荷  : 平年並み/平年並み

価格  : 平年並み/平年並み




野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年4月)について

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/attach/pdf/index-32.pdf



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 先月と同じ、っていうか全部平年並みは初めて。


 平年並みについて考えると、つまり過去5年間の範疇に収まる。ただ上振れ下振れを繰り返すのが普通ということは、平年並みが続くことこそ停滞期の始まりであり衰退への道を歩んでいるのでは、という捉え方も出来る。普通が一番異常って話。


 人口は減少しているため供給が需要を上回り商品が溢れる。普通なら値段は下がるが、しかし輸送コストが嵩み商品を域外に転送することが出来ず、商品は余っている、値段も安い、なのに実物はそこに存在しないという歪な状態。


 カット野菜需要がコロナ禍以降急増していますが、恐らくこの傾向は続くでしょう。なんやらエキスポとかに行ったら機械の実演販売やってるんで導入するのも一考かと。多分初期投資500~2000万くらい。いや無理だろ。

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