第26話 令和4年12月 野菜の生育状況及び価格見通し
*********
野菜の生育状況及び価格見通し(令和4年12月)について
目的
産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化。
野菜の供給及び価格の安定を図る。
方法
農林水産省による東京都中央卸売市場への聞き取り。
14品目の野菜の生育状況、出荷及び価格見通し。
東京都中央卸売市場外への流通物も同様の傾向。
◎今月のおすすめ
だいこん、レタス、きゅうりが、お買い得の見込みです!!
だいこんを使ったおすすめレシピ
【大根ご飯、【aff】亀戸ダイコンのアサリ鍋等】
レタスを使ったおすすめレシピ
【レタスたっぷり餃子鍋、【農業女子】農家のレタスしゃぶしゃぶ等】
きゅうりを使ったおすすめレシピ
【簡単!!シャキシャキきゅうりのサラダ、梅きゅうりとしらすの和え物等】
◎今後の生育、出荷及び価格見通し
注)見方について
主産地( )書きは令和3年12月の入荷シェア
出荷見通しは(平年(直近5か年平均)比)
上・出荷見通し 12月前半/後半
下・価格見通し 12月前半/後半
「平年並み」とは平年との比率が80%以上、120%未満のこと
順調 = 普通、問題がない状態
良好 = 普通より良い状態
矢印は1月からの出荷量推移
品目 : だいこん(→→→ →→↓ →↓↓ ↓↑↑)
主産地 : 千葉(56%) 神奈川(35%)
育成 : 良好
出荷 : 平年を上回る/平年を上回る
価格 : 安値水準/安値水準
品目 : にんじん(→↑→ ↑↑→ →→↓ ↓→→)
主産地 : 千葉(81%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : はくさい(↑→↑ →↘→ →→↑ →→→)
主産地 : 茨城(92%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : キャベツ(↑→↑ →→→ ↑↑↑ ↑→→)
主産地 : 愛知(55%) 千葉(27%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ほうれんそう(→→→ ↑→→ →→→ →→→)
主産地 : 群馬(41%) 茨城(31%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ねぎ(→↑→ →→→ →→↓ →→→)
主産地 : 茨城(20%) 千葉(20%) 埼玉(15%) 群馬(11%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : レタス(→→→ →→→ →↑→ →→↑)
主産地 : 静岡(33%) 茨城(15%) 兵庫(14%) 長崎(11%)
育成 : 良好
出荷 : 平年を上回る/平年を上回る
価格 : 安値水準/安値水準
品目 : きゅうり(↑→→ →→→ ↑→→ →→↑)
主産地 : 宮崎(44%) 千葉(16%) 高知(12%)
育成 : 良好
出荷 : 平年を上回る/平年を上回る
価格 : 安値水準/安値水準
品目 : なす(→→→ →→→ →→→ →→→)
主産地 : 高知(63%) 福岡(18%) 熊本(12%)
育成 : 成り疲れ
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
*成り疲れ……収穫の初期段階では安定した収穫量が確保できていても収穫の最盛期に向かうにつれて収量が減ってくる現象。
品目 : トマト(→→→ →→→ →→↓ →→→)
主産地 : 熊本(40%) 栃木(18%) 愛知(17%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ピーマン(→→→ →→↓ →→→ ↑→→)
主産地 : 宮崎(39%) 茨城(24%) 高知(12%) 鹿児島(12%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ばれいしょ(↓↓↓ →→→ ↑↑→ →→→)
主産地 : 北海道(85%) 長崎(14%)
育成 : 収穫及び貯蔵が完了
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : さといも(→→→ →→→ →→→ →→→)
主産地 : 埼玉(65%) 愛媛(11%)
育成 : 順調
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : たまねぎ(↓↓↓ ↓↓→ →↑→ →→→)
主産地 : 北海道(93%)
育成 : 収穫及び貯蔵が完了
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
野菜の生育状況及び価格見通し(令和4年12月)について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/attach/pdf/index-27.pdf
*********
ほぼ全て平年並か安値水準。
他の加工食品の値上げがどんどん発表されることもあり話題に上りませんが、やはり生鮮食品というのは非常に安定した出荷量・金額を維持しています。
価格が上がらないということは燃料費高騰による輸送費や肥料代などが商品代に転嫁されていないということ。もやし農家が魂の叫びを上げるのもやむなし。
農家に最低賃金なんて適応されませんから、とにかく量を作るしか彼らの収入が増える術はありません。世の中の流れ的には、量が同じなら値段は上がっていなければおかしいんです。値段据え置きならインフレどころかデフレです。
ではどこにコストが掛かっているか。輸送費ですよね。加工品ならともかく、生鮮食品は地産地消によって環境問題も解決できるはずなのに。名目上は輸送コストや人件費の高騰によって費用が上乗せされていきます。農家の出荷価格と消費者の購入金額の乖離って「そういうもの」として認識されていますが、結構大きい。
農家が近くの市場に出荷する
→地方の市場から都会の中央市場に運ばれる
→中央市場で競りにかけられた商品が各地方に振り分けられる
→地方の市場に運ばれる
→スーパーなどに運ばれる
→消費者が購入する
何回輸送費上乗せするんや! って感じですね。
主産地を見ても関東圏どころか北海道九州からやってきている商品がありますね。
例えば北海道から東京の中央卸売市場に来て仙台の中央卸売市場に運ばれるとか無意味~って思いませんか。そりゃキャベツ一玉運んでるわけじゃないんで、効率的な輸送方法なんでしょうけど。でも九州から東京までトラックで運ぶのが令和の今でも一般的というのは少し見直すべきでは。そういうのを突き詰めれば地産地消に行き着くはず。もしくは転移装置の開発。
直近でもサクマ「式」ドロップスが廃業する報道を受けてサクマ式ドロップス及びサクマドロップスがフリマアプリに出品されたことが記憶に新しいですが、かつてもスナック菓子「カール」が関東での販売を終了を発表したところフリマサイトやアプリに出品されるといったことがあり、度々食品の転売問題はニュースになっています。
自分で作った野菜を売る分には問題ないと思いますが、それでも北海道から沖縄に商品を届けるとしたら膨大な輸送コストが発生します。当然環境にも悪影響。
自分たちの地域では消費しきれない量が生産されるから他所に放出する、が正ならば日本の食料自給率は100パーセントを超えているはずです。
こんな謎のコストを掛けてまで全国各地の食材が食べられるというのはやはり誰かが得をするから。もちろん消費者が求めているから、という言い訳も成立しますが、地産地消ではいけない理由が存在知るんでしょうね。それじゃ貨幣経済は成り立たない、と。
人がその地を訪れる時代から人の元に情報や物産が運ばれてくる時代へ移り変わっていきましたが、豊かさを享受する裏に潜む数多くの犠牲というものにも目を向けるべきかもしれませnうわなんかすごい真面目な話してるし根底からこの作品を否定するようなこと言ってる気がするけど大丈夫? もうすっかり年の瀬だよ。最近ケンタッキーが頑張ってるよねっていう凄くどうでもいい話で締めくくります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます