第17話 令和4年5月 野菜の生育状況及び価格見通し
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野菜の生育状況及び価格見通し(令和4年5月)について
目的
産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化。
野菜の供給及び価格の安定を図る。
方法
農林水産省による東京都中央卸売市場への聞き取り。
14品目の野菜の生育状況、出荷及び価格見通し。
東京都中央卸売市場外への流通物も同様の傾向。
◎今月のおすすめ
にんじん、はくさい(5月前半)が、お買い得の見込みです!!
にんじんを使ったおすすめレシピ
【風邪の予防に!5分で作れる副菜キャロットラペ、【米粉】蓮根のモチモチ人参はさみ揚げ等】
はくさいを使ったおすすめレシピ
【もりもり白菜、【野菜】白菜とザーサイのあんかけ等】
◎現在の生育状況
品目
・生育状況
根菜類(だいこん及びにんじん)
・だいこん、にんじんは生育が順調。
葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)
・はくさいは前半は生育が順調、後半は遅延。
・ねぎ、レタスは生育が順調。
・キャベツ、ほうれんそうは生育が遅延。
果菜類(きゅうり、なす等)
・きゅうりは育成が遅延。
・なす、ピーマンは生育が順調。
・トマトは小玉傾向。
土物類(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ばれいしょは生育が順調。
・さといもは平年並み。
・たまねぎは小玉傾向。
*順調 = 普通、問題がない状態
良好 = 普通より良い状態
◎今後の生育、出荷及び価格見通し
注)見方について
主産地( )書きは令和3年5月の入荷シェア
出荷見通しは(平年(直近5か年平均)比)
上・出荷見通し 5月前半/後半
下・価格見通し 5月前半/後半
「平年並み」とは平年との比率が80%以上、120%未満のこと
矢印は1月からの出荷量推移
品目 : だいこん(→→→→→)
主産地 : 千葉(73%) 青森(11%) 茨城(10%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : にんじん(→↑→↑↑)
主産地 : 徳島(53%) 千葉(35%)
出荷 : 平年を上回る/平年を上回る
価格 : 安値水準/安値水準
品目 : はくさい(↑→↑→↘)
主産地 : 茨城(94%)
出荷 : 平年並み/平年を下回る
価格 : 安値水準/平年並み
品目 : キャベツ(↑→↑→→)
主産地 : 千葉(45%) 愛知(18%) 神奈川(17%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ほうれんそう(→→→↑→)
主産地 : 群馬(39%) 茨城(36%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ねぎ(→↑→→→)
主産地 : 茨城(51%) 千葉(22%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : レタス(→→→→→)
主産地 : 長野(44%) 群馬(29%) 茨城(19%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : きゅうり(↑→→→→)
主産地 : 埼玉(26%) 群馬(26%) 宮崎(11%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : なす(→→→→→)
主産地 : 高知(42%) 福岡(16%) 群馬(14%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : トマト(→→→→→)
主産地 : 熊本(30%) 栃木(23%) 愛知(11%)
出荷 : 平年並み/平年並み *小玉傾向
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ピーマン(→→→→→)
主産地 : 茨城(63%) 宮崎(16%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : ばれいしょ(↓↓↓→→)
主産地 : 長崎(50%) 鹿児島(28%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : さといも(→→→→→)
主産地 : 千葉(32%) 鹿児島(32%) 埼玉(15%)
出荷 : 平年並み/平年並み
価格 : 平年並み/平年並み
品目 : たまねぎ(↓↓↓↓↓)
主産地 : 佐賀(40%) 北海道(34%) 兵庫(11%)
出荷 : 平年を下回る/平年を下回る
価格 : 高値水準/高値水準
野菜の生育状況及び価格見通し(令和4年5月)について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/attach/pdf/index-11.pdf
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「平年並みって言うけど、5年間下がり続けたらそれが基準になるだろうからただ下げ止まっただけ、って見方もできるんじゃね?」
例えばほうれん草の袋でも1袋150gのものもあれば200g、250gのものもある。昔の大家族なら250gの袋をすぐに使い切ってしまったかもしれないが、一人暮らしが増えたり量を必要としない老夫婦などが増え、世帯数あたりの消費量が減ることで需要が変化することも少なくない。
使い切れない250gよりも多少割高でも150gの方を選択する人が増えれば、作り手側も自ずと売れる商品へとシフトしていく。よって小玉傾向と言っても、実は消費者はその小玉サイズを求めていて、それがスタンダードとして受け入れられる可能性だってあるのだ。
ちなみにこの統計はあくまで出荷量が平年並かどうかという話が肝なので、上の考え方は関連性がない。結局全体的な収穫量が平年並みで販売価格がkg単価という指標があるため、小玉を求めているか、少量の小袋の需要が高まっているかは違うやり方で求める必要がある。
ていうか女性でも持ちやすくとか食べやすくとかいって内容量を小さくする商法が横行している昨今だが、加工食品のそれはほぼ詐欺である。生鮮食品は(多分)需要があるから内容量が減っているのだ。
そこんところ勘違いしてはいけない。
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