第3話 〔バイト〕ハジメマシタ
「ピピッ!」
広くも
「うわぁ!! なんだ?! コイツ!!」
万引きをするつもりだった男は、等身大フィギュアが自分をじっと見つめていてビックリした。
さっきの音は、きっと犯行現場の映像を記録したために
「ぎょっ」として
〔いちごちゃん〕は、その場でただ
――――昨日。
「今週末に町おこしで、人気のアイドルよんで10万人コンサートをする予定なんじゃ。
それで、最近は観光客が増えての〜。
町の安全のために、昼間に商店街をパトロールしてほしいんじゃ」
「私ニハ、戦闘機能ガ、アリマセン」
「かまわんかまわん。
万引きしとるやつがおったら、『ピピッ!』と
「電子音ダケデ、ヨイノデスカ?」
「あぁ。
あとは『じ〜っ』と見ておけば、
〔いちごちゃん〕に何かあったら、
すると男はサーモンの切り身を
「バイト代、出マスカ?」
「お主、人形なのに金がほしいのか?!」
「博士ノ、借金ノ
聞けば〔いちごちゃん〕の開発者の博士は、税金を
〔いちごちゃん〕だけは持っていかないでくれとお願いするため〔いちごちゃん〕と職員の間に入ったら、運悪く職員が
そんな
「よし!
時給821円でお願いしようじゃないか!!」
こうして始まった〔いちごちゃん〕のバイトは素晴らしいものだった。
「ピピッ!」と電子音を時々
万引きの件数が減っただけでなく、
これで、安心してコンサート当日をむかえられると、町の皆が思った――――――――――。
だが、コンサート2日前の夜に事件は
コンサートのステージは、町の広場にある大きな2つの噴水の間に設置された。
普通は「
コンサートが
たまたま夜に通りかかった人は、それを見て(
その一瞬。
「シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ」
ステージから
ガサガサの荒い肌。2メートル近くある、細く長い鼻。それは動物園にいる〔
「……
……?
召喚者ガ、オラヌ……」
魔法陣で呼び出されたのに、召喚した人物がいないので【ベヒモス】は不思議に思った。
……が、すぐに考えるのをやめた。
「……オ
【ベヒモス】のオレンジ色の目が光った。
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