この話は今まで読んできた中でも一番好きかもしれません。
人が恐れるのは結局幽霊でも怨霊でもなく「正体不明な存在」であり、驟雨さんはまさにそれだったんでしょうね?
正義や悪というのは、結局人の善性と悪性を一般化した概念なので、どう議論しようとも行きつく先は水掛け論でしかない。
そんなことを承知の上で、大上段から湊のことを「そのやり方(在り方)が間違っている」とバッサリと切り捨ててくる人間にはどんな理屈も通じないですね。
必要なのはそんなことを承知の上で「それでいいんだ」と言ってくれる人間の存在
しかし侑、カッコいいなぁ……帰ってきたとき、後光がさして見えたんじゃないでしょうか?
読んでいる方もホッとしました(笑)
居ないと苦しすぎる。
頭に血が上るとついカッとなってしまうのは、うちのあの子にも似ていますね;
頭がいい人間って色々見えてしまうので、ついついひとりで何もかもやりたくなるし、自分だけで解決しようとしてしまいますからね。理解不能なものには意外と弱いのかも知れない。
作者からの返信
夢蜻蛉さま、こんばんは。
以前、プロフィールを拝見した時に、経営者さまと伺ってとても驚いたのですが、流石のご考察でございます。
夢蜻蛉さまのように丁寧に物語を読んでくださる方に、こうしてご感想をいただけたことは作者として最も幸福なことの一つと思います。
本当にありがとうございます。
湊は完璧主義というか、プライドが高過ぎますね。19歳という年齢を考えると、世の中に折り合いが付けられている筈も無いですね。
そんな湊にとって桜丘驟雨は、理不尽や不条理そのものに見えたでしょう…。
逆に、侑は組織の中で苦汁を舐めつつも、比較的柔軟に自分を通して来た人ですね。大人ですし、経験値が違うのです。
湊が自分を押し殺していた前作が余りにも地獄で、どの場面を見ても「侑がいればな」と思わずにはいられません。勿論、みんな精一杯だったのですが…。
当たり前に味方でいてくれる侑の存在はどれだけ心強く、頼もしかったことでしょうね。
次章は、侑視点になります。
夢蜻蛉さまが以前、債権化できるとおっしゃっていた能力。湊がどう使うのか是非、ご覧くださいませ!
この章はこれまでとはだいぶ毛色の違う展開でしたね。
桜丘は、ある意味では湊にとって、これまで登場したどんな相手よりも手強い男だったのではないかと思います。あの湊に、
「あの人に勝ちたい」とまで、言わせしめるとは! 単に武力や戦闘能力が高いのではなく、信念ありの魂で真っ直ぐガンガンぶつかりまくって湊を困惑地獄にたたき落とす展開には、思わず笑ってしまいました。
桜丘の真意を悟った湊のセリフもグッと来ました。益々、この作品が好きになりました!
僕も桜丘はなんか憎めなくて、お気に入りのキャラです。再び、mk*さんと通ずるものを感じております。
それにしても、ムラトがまた、厄介そうな話を持ってきましたね。次回ぐらいから、嵐が巻き起こりそうな予感がしています。
作者からの返信
小濱さま、こんばんは。
湊くらい意地っ張りだと、作者的には可愛げがあって笑ってしまいます。
退き時を見失ってしまったんですかね?
可憐ちゃんと出会ったら、湊は振り回されてしまいそうです……。
桜丘驟雨、強烈でしたね……。
湊にとっては唯一怖い存在なのかも。笑
なんだか誰かを彷彿とさせます。小濱サーガですかね?
ムラトの食わせ者感が出ていると嬉しいです。
小濱さまから笑いが取れて「やったー!」という心地です♬
コメントありがとうございます!
次章もまた、シンクロするかも知れませんね!