2粒目

日を追う度に僕の中で彼女の謎が増えていった。ある日彼女が何を考えているか知りたくて、ガムを1時間食べてみることにした。ただ、30分もしないうちに味がなくなってきた。仕方がないから噛み続けるが、やはり味のしないガムは苦痛だ。そのうち喉が渇いてきた。僕はガムを口に入れたまま、オレンジジュースを飲むことにした。

飲み終わって、またガムを食べると僕はあることに気づいた。ガムからオレンジジュースの味がするのだ。僕は嬉しくなって、次の日彼女にこの話をした。すると

「味変意外といいでしょ?オレンジ味のガム食べて味薄くなったなーって思ってそれやるとなおいいよ!食べ物でも味移るけど一緒にガム食べないように気をつけてね!食べ物食べながらガム食べるとめっちゃ柔らかくなるのなんでなんだろうね?」と教えてくれた。

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