二章・修学旅行で初任務

第1話・修学旅行ははじまりの国だそうです

 小雪たち生徒が異世界ステラティアへやってきて一月。


 この学園初のイベントがやってくる。


「修学旅行・・・・・・ねぇ」


 珍しく教室にやってきた小雪は、支給品のナイフをナイフケースにいれて、クルクルとまわしている。


 彼女がなかなか教室にとどまらないので、奈津が学園内をせわしなく探した成果せいかである。


 奈津は「今日は大事な話があるらしいから、教室にきてね」と朝食の席でいわれたのである。


 だから小雪は、大事な話だから聞いとかなくてはと思いこの場にやってきたのだ。


 まさか、修学旅行とは思わない。


 そもそも、この学園で修学旅行をするなら移動手段が必要だ。


 あの七色に光る輪っかは、小雪達が通ってきた時に消えている。


 また、新しい扉を開かないといけないのだろうかと、小雪は考える。


「先生、どうやって他の場所に行くのさ。ここはまだまだ未開拓みかいたくだよ。学園しかない」


「各組の先生方がゲートを開ける事になっている。異世界のゲートを開けることが出きるのはグラスレーヌの女王だけだが、他のゲートなら一般人も開けることは可能だ。お前は全然魔法学の授業にこんからな」


 そんな授業をやっているとは小雪は知らなかった。


 戦闘訓練にはたまに参加するが、魔法学も必修だとは知らなかったのだ。

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